この『美食倶楽部バカゲー専科』、ユーズド・ゲームズ本誌を置いている書店ならばたいてい入荷すると思うが、それ以外の場所で手に入れるのは少し難しいかもしれない。

 そういう時には注文である。それもなるべく早いほうがいい。

 ところが書店の流通システムというやつは、意外とアバウトかつ独特なので、注文の仕方にもちょっとしたコツがある。

 基本的に、書店に入ってくる本というのは問屋サイドですでに決定されているので、それ以外の本を仕入れようと思ったら各書店が手作業で発注しなければいけないわけである。

 まずポイントその1。注文の際には出版社や発売日などのデータを出来るかぎり詳しく伝えること。

 誇張ではなく、一日に平均200 点以上もの新刊が発行される現代である。書店が全ての書籍の情報を把握しているなどという幻想は持たないほうがいい。

 そこでポイントその2。なるべくならゲームに詳しい店員がいそうな店を選んで注文しよう。見分け方は単に、攻略本の棚が充実しているか否かを確認すれば良い。また、チェーン展開している書店は、場合によっては本店などから回してもらえるので有利である。

 だがしかし、注文したからといって安心できないのが困ったところだ。

 発売の1〜2週間ほど前の注文だと、問屋の出荷データの修正などが間に合わない場合がある。コンピュータ管理ではそういった細部の融通がききにくいので、出来れば発売日の前日ぐらいに確認を取って、人間の手で別途発注してもらったほうがより確実である。これがポイントその3。

「○月○日に『美食倶楽部バカゲー専科』という本を予約注文した****という者です。この本は明日あたりに発売になるはずなんですが、間違いなく入ってきますでしょうか?」などと言えば完璧だ。

 もっとも初版の部数には限りがあるので、それが品切れになるとしばらくは手に入らないと思っておこう。無いものをいくら探しても仕方がない。

 そういう時は、注文を出したままじっと待つか、KTC重版希望のメールを出すかするといいだろう。これはゲームソフトにも言えることだが、具体的な注文が来ないことには、いくら「無い、無い」と騒ぎ立てても会社はいつまでたっても重版してくれないぞ。



 こちらに注文用紙を作成してみたので、プリントアウトして使ってくれたまえ。