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コタローの小さな大冒険





…目に入るものすべてが大きい。

僕の背丈から考えたらそれは当然なんだけど…でも、砂場の砂山や鉄棒、花壇のレンガまで全部が大きい。
そう、まるでガチャボーグと同じぐらいの大きさになったみたいだった。

「ヘィ!マスター?ユー、ビーンズガンを食らったピジョンみたいになってるぜ?」

聞き覚えのある声…そう、ビリーの声だ。
振り向くとビリーがいた…でも…

「ぇ?…あ、ビリー……えっと、びーんずがん?ぴじょん?…なに?」

「hahaha!マメ鉄砲に鳩だぜ?こんなに小さくなってどうしたんだィ?」


そう…なぜか、僕はビリーと同じ大きさになってしまっていたのだった…


「ふぇ…な、なんでぇ〜?」


思わずうさぎお姉ちゃんの口癖で空を見上げて絶叫するコタロー。




「ビ、ビ、ビ、ビ、ビリー!ど、ど、ど、ど、ど、どうしよー!」

ビリーの肩をつかんでガタガタと揺らすコタロー
相当激しく揺らしているのでビリーもフラフラになりながら叫ぶ。

「ヘ、ェェェェェ、、ィィィィィィィ、マ、マ、マ、マ、マ、マスススススタタタター、そ、そんんんんなにににゆらゆらゆらゆら…」

ハッと気が付いて「ごめんっ!」と手を止めるコタロー。
ケホケホとむせながらもコタローに向き直り、サングラスをクィッと持ち上げる。

「それはコッチが聴きたいぜ?マスター、気が付いたらミーと同じ背丈になってたぜ?」

──思い出そうとしてもおぼろげな記憶しか浮かばない…

公園に遊びに来て、コウ兄ちゃんとうさぎお姉ちゃんと別れて、そのあと…そのあと…?
必死に思い出そうとうんうん唸るコタロー。

だが、そのせいで近づく影には気が付かなかった…


「!?ヘィ!マスターッ!」


ビリーの声でハッと気が付くとまわりの地面が暗い!?
振り向きざまに見上げると、そこには…

──ネコベーお兄ちゃん?!

なんとコタローの後ろには巨大なネコベーが立っていた。
…巨大な…というのは語弊があるかもしれないが、コタローにとってはまさしく巨人。
しかも、あのネコベーだ。

「ぅゎゎゎゎゎ…」

逃げ出そうにも足がすくんで動けない…ど、ど、ど、どうしようー!


「コ、コタローの姿のガチャボーグ?」

きょろきょろとあたりを見回すと、いつもは見たことがないほどの笑顔になってしゃがみこむ。

「うひょ〜、すっげぇコタローに似てるよ、オィオィ、ちょっとかわいいんじゃねぇの?」

もうニコニコでコタローの頭を指でつつくネコベー。
どうやら、かわいらしいものには目がないみたいだ…けど…こ、こわぃぃぃ


一度ビリーを取られそうになったときと同じようにニヤニヤと笑いながら手を伸ばされる。

──ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼくっ!つ、つかまっちゃっぅぅぅぅぅ!

そのまま背中をつかまれて持ち上げられるコタロー。
丁度ネコベーの目線と同じ位置に吊り上げられてしまう…
なみだ目でウルウルしながらネコベーを見つめていると、いつもと同じ口調が聞こえてきた。

「オィオィ、泣くんじゃねぇよ。困っちまうだろうがよ」

不意にそんなことを言うネコベー。

「別に取って食おうってワケじゃねぇよ。泣くなよ、コタローちゃん」

そう言って手のひらにポトンと落とされる。
ポケットから出したハンカチを顔に押し付けられてごしごしと拭かれ…

「コタローか?それとも新種のガチャボーグか?」

頭を指でつつかれながら質問される。
ニヤニヤした笑い方から、なんだか優しい笑い方に変わっている気がする…
そんなことを考えながら答えるコタロー

「あ、あのっ、あのっ…ボクっ、コ、コタローです…あのっ、ボク、突然、小さくなって、あの…」

あたふたと答えていると、頭をつついている指が止まる。
心底驚いた顔をしたネコベー、そんな顔で…

「マジかよ?コタロー本人かよ?」




………




「ほれ、これでも飲んで元気だしな」

トン、と置かれた自分と同じぐらいの大きさのマグカップ。
中には冷たくて甘い紅茶が入っている…って言ってた。

「いただきます!」

両手で持ってコクコクと喉を鳴らしながら飲む。
笑いながら見つめるネコベー。

とりあえず、公園に置いていくと車や人に踏まれかねない…そう判断したネコベーが、
半ば強引に胸ポケットにコタローを入れて自分の家まで帰ってきたのだった。

道すがら、なぜ小さくなったのかわからないとしょげるコタローを、いつもの口調で励ましてくれたネコベー。
おかげで、コタローはネコベーの家につく頃にはすっかり元気になっていた。


「オィオィ、あんまり飲みすぎるとすぐにトイレ行きたくなるぞ?」

指で頭をつつかれて、ちょっぴり怒られる。
でも、見上げると頬づえをついて、すごく優しそうな顔でこちらを眺めている。

「うん、ありがとうございます」

──ネコベーお兄ちゃん、本当は優しいんだ…

なんだかうれしくてニコニコと答える。
ビリーを取られそうになった時には、怖いお兄ちゃんとしか思わなかったけど、
さっきの話して本当は仲良くしたいんだって聞いた。

キツネお兄ちゃんの前ではメンツがどうのこうの、恥ずかしいがどうのこうのなんて言ってたけど…

─ネコベーお兄ちゃんも大変なのかな?
紅茶を飲みながらそんなことを考えてみる。


「ほれ、クッキー食うか、チョコチップはいってるぞ?」


クッキーを半分に割って手渡してくれる。
さくさくとしたクッキーをほおばる、こんなに大きなクッキーを食べるのは初めてだ。
なんか小さくなって得した気分だ。

「ぁーぁーぁー、こら、ポロポロこぼすなよ、ったくー」

ティッシュを手にして服にこぼれたクッキーを拭いてくれる…なんか恥ずかしい。

「ほれほれ、こっち向け…よいしょ…」

口の周りも拭いてくれるネコベーお兄ちゃん。
なんだか本当にお兄ちゃんが居たらこんな感じなのかな?なんて考える。

「ありがとうございます」

「んじゃ、オレちょっと下に行くから。コタロー、また後でな」

部屋から出て行くネコベー。
そのまま階段を下りる音が聞こえる…




ネコベーが出て行って、机の上にもう一度座るコタロー。
公園から半ば強引に連れてこられたけど、ビリーを置いてきちゃったし…

窓の外を見ても、もちろんビリーは見えない…もちろんコウお兄ちゃんもうさぎお姉ちゃんも見えない。
見えたところでこんな小さな自分には気づいてくれないんじゃないのか?なんて気持ちもよぎる。

窓から下を眺めては背中を向けてうろうろする。
そんなことを繰り返していると、ふと自分の名前が呼ばれた気がする。
急いで窓の外を見るが…誰も居ない…

「どうしよう…ネコベーお兄ちゃんは優しいけど…このままネコベーお兄ちゃんのトコにいるわけにもいかな……?!?!」


突然聞こえる叫び声っ!


「ォォォォォォーーーコタロォォォー!!コォッタッッロォーッ!」


────ガッシャーーンッ!


「うひゃぁ!」

大声で名前を叫ばれたかと思うと目の前のガラス窓が割れて、何かが転がり込んできた!
ゴロゴロと前転受身を取りながらスクッと立ち上がるマシンボーグ…

…パンサーロボ?

「ななななな…なに…?」

「ふむ…コタロー。説明しようッ!」


すっかり腰を抜かしてへたり込んだコタローを見下ろし、パンサーロボが語り始める。

コタローが連れて行かれてすぐにビリーから事の顛末を聞いたパンサーロボは、早速ビリーとともにコタローを探すために駆け回ったらしい。
で、ネコベーの家の前を通ったときに丁度窓の中にコタローの姿が!
「すべてを悟ったッ!猫部 克己!」と考えてパンサーロボが叫びながら飛び込んだ…こういうことだった。

パンサーロボの影から現れるビリー。サングラスをクイッと持ち上げながら語りかける。

「ヘィ!マスター?さっさと帰ろうぜ?」

「そうだっ、オレの背中に乗れッ!レッツライドオンだっ!トォゥランスフォームッ!」


言うが早いかビーグル形態にトランスフォームするパンサーロボ
フロントライトがピカピカと光り、早く乗れと急かす。


「で、でも、ネコベーお兄ちゃんが…そ、それに誘拐とかそんなんじゃ…」

「マスター、逃げ出すには今しかないぜ?さぁ、ハリーハリー」

運転席──と、言ってもパンサーロボが運転してくれるが──にはビリーが乗り、その隣にコタローが腕を引っ張られて乗り込む。
ネコベーが出て行ったドアを見つめるコタロー…


「ヒャッハー!いっくぜぇ?」

──ヴォンッ

対照的にエンジン音を轟かせて発進するパンサービーグル
そのまま割れた窓から飛び出そうとした瞬間、ネコベーの声が響き渡る。

「ぃぇぇ!?大きな音がしたと思ったら…窓割れてるじゃねぇか!っ、オマエか?このっ!」

パンサービーグルに手を伸ばそうとするが、間一髪割れた窓から飛び出すことに成功する。
遠くなるネコベーの声を振り払い、必死に助手席に捕まりながら後ろを向いて叫ぶコタロー

「ごめんなさいっ、ネコベーお兄ちゃん!今度窓ガラス弁償するねーっ!」

窓から飛び出したパンサービーグルは一路河川敷に向かう…
ともかくコタローの家まで送り届けるためには河川敷を渡ることが最優先だ。




しかし、河川敷まで来たところではたと止まるパンサービーグル
どうやら昨日降った雨で増水したらしく、このまま渡ろうとするとコタローがおぼれてしまうのは確実だ。
かといって橋を渡ろうとすれば引き返すことになり、ネコベーと鉢合わせになってしまう。


──まぁーてぇーそこの車ボーグめー!コタローを返せー!


遠くからネコベーの声が聞こえる…どうやらネコベーもコタローが誘拐されたと思っているみたいだ。
でも、コタローはさっきの窓ガラスのことで怒られると思って助手席にしがみつく。

「川が邪魔で向こう岸にいけないよ…どうしよう…」

どうしたらいいかわからなくて、泣きべそをかきそうになるコタロー。
しかし、そこにコタローを見つめる2つのガチャボーグが存在していた…


「ぅぉぉ!そんなときはっ!」「ゃぁぁ!そんなときはっ!」


突然、河川敷の上から聞こえる声──


「飛び散る汗の俺たちのっ!」「健康な筋肉美にまかせなっ!」


ボディビルのようなポーズを決めながらビルドロボとアーミーロボの兄弟が目の前に現れる。

思わずパンサービーグルの座席から立ち上がって見つめるコタロー
まるで、いつも日曜の朝に見ているテレビの1シーンのような光景…

「…カッコィィ…」

放心状態のコタローの目の前で背中から柱を次々と投げる兄弟

「ヨイサッ!」「セイヤッ!」「ハイサッ!」「ソイヤッ!」「ハイセッ!」「ソイサッ!」

ガチャボーグなのになぜか飛び散る汗。輝くヘルメットにキラリと光る歯。
兄弟の声が響き渡る中、見る間に川に橋がかかり向こう岸に渡れるようになってゆく。


「これでッ!」「進めるぜッ!」───ドカーンッ!

またもやバッチリポージングを決める兄弟。なぜか、向こう側に緑色と黄色の爆発が起こる。


「あーりーがーとー!」


次々ポージングする兄弟に手を振るコタローを乗せたまま、河川敷を無事に通り抜け爆走するパンサービーグル
次に目指すは工事現場…とりあえず人通りの多いところは避けていくみたいだ。




直進して工事現場に来ることはできた…が、資材の山に阻まれて走り抜けられない。

「資材の山で向こうに行けないよ…ど、どうしよう…」

また泣きべそをかきそうになるコタロー。
どうしよう、と空を見上げる。そこには青い空とエンジェルボーグの影が…エンジェルボーグの影?

驚くコタローを尻目に、上空のエンジェルボーグから声が聞こえてきた。


「一難去って、また一難?!」「ぶっちゃけありえないけれどっ!」

「断然!」「ふたりにおまかせよっ!」


空にはシルバーのトルネードワルキューレとブラックのウインドワルキューレが颯爽と羽ばたいている。

「わぁぁ…」

お姉ちゃんがいつも見ているアニメみたいなシルバーとブラックのコントラストが眩しい光景に感嘆の声を上げるコタロー。

「いくわよっ!」「いいわよっ!」

2体がそれぞれトルネードスペルとウインドスペルを唱える。
次の瞬間、パンサービーグルが上空に飛び上がったかと思うとそのまま押し流される

2体の連携技で一気に資材の山を飛び越え、向こう側の地面に着地するパンサービーグル。

「コタローくん!ピンチを乗り越えるたびにっ」
「お互いパートナーと強く近くなるのよっ」

2体の声を背に受け、振り向いて大きく手を振るコタロー。

「うんっ!ボク、がんばるよー!」


無事に工事現場を抜けて、後はイナリ山を抜けるとコタローの家はもうすぐだ。
そのままイナリ山に向けて爆走するパンサービーグル。




しかし、イナリ山のふもとを駆け抜けようとした矢先に大量のデスボーグに出会ってしまう。
そういえば丁度デスボーグが大量発生した…とか、コウ兄ちゃんが言っていたのを思い出す。

青いドラム缶のあるちょっとした段差から見下ろすとウロウロとデスボーグが歩き回る。

「うぅぅ…こ、こんなにたくさんのデスボーグが…ど、どうしよう…」

またウルウルと涙目になるコタロー。
しかし、隣に座っているビリーはサングラスを光らせながらのんびり話しかける。

「ヘィ!マスター?2度あることは、ってよく言うぜ?」

隣に座っているビリーがコチラを見つめてニヤッと笑い、親指を立てている…
えっ?と思うが早いか、ドラム缶の向こうから声が聞こえる。


「…こんな子供相手に…許せません」「あららー、少々大人気ないんじゃなくて?」「…助けてあげないこともないわね…」


顔が真っ赤になっちゃうようなひらひらの服のガールボーグが現われる。
2人のキラーガールとシャドウガール…

「は、はだかのお姉さんがたくさんっ?!」

「チッチッチ、裸じゃないぜ?」

───ででで、でも…パンツ見えちゃってるような…


真っ赤になってうつむいてしまうコタローの側に近寄るシャドウガール…どうやら3体のリーダーらしい…
コタローのほっぺたをプニプニとつつきながら語りかけてくる。

「あらあら、真っ赤になっちゃってーカワイイわね。大丈夫よ、お姉さんたちがコタローくんを助けてあげるからね」

「シャドウ!子供のことはいいから…それより早く蹴散らすわよ」

紫のキラーガールが腕組みをしてこちらを睨む。
んーっと背伸びをしながら「ハイハイ」とその言葉に答えるシャドウガール。

コタローにニコニコと手を振るキラーガールも、それを合図に大きな銃を手に取る。

「コタローくん、また後でね」

投げキッスをされてドギマギするコタロー。「ヒューッ」と口笛を吹くビリー。
そのままデスボーグに突っ込む3体。

シャドウガールが消えたかと思うと、次の瞬間にはデスボーグが空に吹っ飛ぶ
紫のキラーガールは銃を乱射してデスボーグを一箇所に固め、そこに赤のキラーガールが切り込む

光輝く銃口と水のように流れる剣技がデスボーグたちを次々と粉砕していく。


その様子を目をキラキラさせながら見入るコタローの後ろから近づく影…


「調子に乗りやがって…やっと見つけたぞ…」

びっくりして真上を見上げると、そこにはネコベーの顔が…しかもすごく怒ってる?!

──ぁゎゎゎゎゎ…ど、ど、ど、ど、どうしようー

ひょいっと背中を掴まれて持ち上げられるコタロー。
そのままネコベーの顔の前にぶら下げられると真っ青になって慌てて弁解する。

「ぁぁぁぁぁぁぁ、ぁのっ、そのっ、ネコベー兄ちゃん、ご、ご、ご、ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!」

ネコベーに連れ去られたと思ってビリーが探してくれたこと
パンサーロボがガラス割っちゃったけど、きちんと弁償するってこと
デスボーグに囲まれて困っていたこと

ウルウルと涙目になりながらも早口でしゃべりまくるコタロー。
じっと聞いていたネコベーだが、しゃがみこんでパンサービーグルとビリーに向かって呟く。

「…そっか、勝手に連れてった俺も悪かったな、まぁ、コタローが無事ならそれでいいや」

そう言いながらまた助手席にコタローを戻し、立ち上がるとデスボーグと大乱闘をしているシャドウガールとキラーガールを見てため息をつく。

「さってと…しゃーねぇ、助けてやるか」

ずっと肩に乗っていたヴラドが、一瞬コタローを見る…だが「フンッ」と顔を背けたかと思うとデスボーグに切り込んでいく。
自分以外の者にネコベーの気が向くのが許せないらしい…これもナルシストゆえのサガか…

「…今宵のシャドーブリンガー…切れ味は鋭いぞ?」

キラーガールたちの周りを踊るように回りながら次々とデスボーグを切り裂くヴラド。

デスボーグたちもどんどん数が減っていく。
ヴラドが加わったこともあって数分後には見事にデスボーグたちを追い払った。


「やったぁ!かったぁ!ばんざーい!ばんざーい!」


パンサービーグルの座席から立ち上がって万歳するコタロー
ところが、大きく万歳しすぎてバランスを崩してしまう

────う、う、う、うわぁぁぁぁぁぁ、お、おちっ、落ちるーっ

パンサービーグルが止まっていた場所は、大きな段差の目の前!
普通の背丈にはぜんぜん問題がない段差だが、今のコタローはなんと言ってもビリーと同じ背丈だ。
地面に落ちると大怪我をしてしまう

「ちっ!あぶねぇっ!」

「助けてっ、ネコベーお兄ちゃん!」

とっさに手を伸ばすネコベー
地面に落ちてゆくコタローに手が届くか届かないか…目の前が真っ白になって…



「っ!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



「ど、ど、ど、どうしたのっ、コタローっ!」

部屋に飛び込んできたお姉ちゃんの声で目が覚めた。


…夢?


「い、いま、僕、パンサービーグルから落ちて…落ちて…落ちて?」

「…コタロー、まだ寝ぼけてるの?もーほら、早く学校行かないと」

お姉ちゃんがバンダナを手渡しながら笑う。
受け取って結ぼうとしたとき…バンダナからはネコベーお兄ちゃんがくれたチョコクッキーの香りがした…気がした。









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