「笑 い 死 ね 。」



 これまでもチラッと言っていたが、ユーズド・ゲームズ編集部から『美食倶楽部バカゲー専科(仮)』という本が発売される。

 ズドゲー本誌の連載とは基本的に別モノで、執筆陣は

 "FUNNY" GAMER'S HEAVENの 宿無彦

 バフォメット評議会の ゾルゲ市蔵

 本家「バカゲー専科」ライターの 中村満

 そして白川嘘一郎(またの名をヨダレ)という、バカゲーファンにとってはまさにドリームプロジェクトだ。

 



「今度のドジョウがいちばん美味い」





 さて、ではここでそのラインナップを一気に公開しよう。 




第1章 確信犯は薔薇と踊る



 世界名作劇場・地獄変
小公子セディ

「ユーズド・ゲームズ」本誌で好評を得たアノ記事がリニューアルして帰って来た! 原作者のバーネット夫人が化けて出てきそうな免許皆伝の妙味を、たっぷりとご照覧あれ。



 『素薔薇しい』美食格闘アクションゲーム
美食戦隊 薔薇野郎

このソフトに付属しているアンケート葉書の『購入理由』の項目は、「雑誌を見て」「店頭で」などといった選択肢を差し置いて、なんと一番目が「間違った」というもの。コレが全てを物語っている。



 君も一緒に踊ろうよ!(死ぬけど)
マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー

説明の必要はありません。プレイすればあなたもマイケル私もマイケル。マイケルが、飛んで、回って大虐殺。踊って踊って踊って死ねる、究極のキャラゲーはいかがでしょうか。



 教科書が教えない歴史
武田信玄

大河ドラマで「武田信玄」が大人気だったころ(?)に発売されたゲーム。だがその内容は、硬派な歴史もののイメージとはまったくかけ離れたものだった。…いや、硬派は硬派なんだけどね。あの流行語ももちろん収録。



 俺が法律! 逆らう奴は撃ち殺す!
Law of the West

ここは黄金の街。秩序の代名詞、保安官となって街を守りましょう。正義の心とその銃の腕前をもって。罪なき住民相手に。



 比類なき料理人の熱きバトル!(殴り合い)
炎の料理人 クッキングファイター好
『−この作品を全ての料理人に捧ぐ−』。史上初、料理人アクションゲーム。熱いセリフと戦いを、その目にしかと焼きつけよ。「いくぞォォッ! いざァァ! クッキングバトルゥゥゥッッ!!! 」



 摩訶不思議な世界へようこそ!
東方見文録

原作があるゲームは数多いが、このゲームはひと味違う。いや、全く違う。一体、どうしてこんなゲームを作ってしまったのだろう。



 あのナインティナインがこんな所に
ファンキーファンタジー

これまでの吉本関連のゲームは、たいてい外部のメーカーが制作したものだった。しかしこの「ファンキーファンタジー」は、企画から制作まで吉本興行が自ら担当しているという。ゲーム業界参入の結果はいかに?



 素性不明のマヌケ忍者ニューヨークを行く!
忍者COPサイゾウ

他人に言われて。初めて息子がさらわれたことに気づく忍者と、まっ昼間から往来をウロウロする秘密組織の戦いだ!



 アメリカを破壊しまくろう!
暴れん坊天狗

宇宙人を撃退し、アメリカを救うのがゲームの目的。しかし、真の目的はアメリカを火の海に沈めることだったりするのだ。



コラム・バカゲーメーカーを探せ! ビック東海編



第2章 ナチュラルハイは世界を制す



 これぞまさしく世紀末!(ストーリーが)
里見の謎

「ヒーローはこの世の終わりにやってくる…」運命に導かれ、時の流れを駆けめぐり、多くの出会いと別れの中で成長する少年の壮大なストーリー、のはずらしいんですけどねぇ…。



 テンションはテンションが上がった
王宮の秘宝テンション

老舗のバカゲーメーカー、バップ。かつて「スーパーモンキー大冒険」などを送りだした名門が、不思議のダンジョンシリーズのシステムを盛大にマネるという大技とともにPSに姿をあらわした。



 日本全国せつなさ炸裂
センチメンタルグラフティ
なにもしないでいきなりモテモテ。そんな男の夢を叶えましょう。ただし相手は12人。しかも日本中に散らばってますからね。誰一人としておろそかにしてはいけませんよ。無言電話がかかってきますからね…。



 総天然学園オカルトファンタジー
NIGHTRUTH #01闇の扉

呪術が趣味の高校生霊剣マスターと、その愉快な仲間がくり広げる、愛と勇気と剣と魔法と超能力とインチキ機械とオカルトストーリー。ややこしい設定ですが説明は何一つありません。



 山登りにもワビサビを
ロッククライミング 未踏峰への挑戦 〜アルプス編〜

史上初、登山シミュレーション。自然との戦い、己との戦いを完全再現。ただ、「史上初」ってつくと半分くらいはバカゲーなんですよね…。



 世にも奇妙なご褒美の嵐!
軍人将棋

軍人将棋という古典的ゲームに隠された、ぴちぴちの鰹を見よ!



 ハイブリッド(雑種)にもほどがある
ツインゴッデス

あの実写格闘「ストリートファ○ター リアルバトル オンフィルム」を上回る、強烈な格闘バカゲー。すぐに何でも足し算してしまうのはゲーム業界をむしばむ悪癖だが、ちょっとコレはあんまりだ。



 世紀末覇者の降臨
デスクリムゾン

世紀末の日本に最凶の魔王が舞い降りた。サターンの最下位帝王は、その圧倒的なパワーでプレイする者を驚愕の世界へ導くだろう。



 ホットに狂った純粋電波系ゲーム
冒険男爵ドン

制作者の意図がまったく見えないナチュラルなバカゲー。人工生命メロンピー…ってナニ?



コラム・東亜系バカタイトルの系譜



第3章 不条理はひたむきなワガママ



 初歩的なことだよ、ワトソン君
シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件

コナン・ドイルが生んだ世界的名探偵がファミコンに堂々登場! あのシャーロック・ホームズがキックの鬼と化して無法国家イギリスを駆け巡る! 悪のパパイヤ団の陰謀を打ち砕け!



 あの豪華(?)スタッフが放つ第二作
10101 "WILL" The Starship

「里見の謎」のスタッフたちが、過去を覆い隠すかのように体裁をとりつくろって発売したソフト。前作に対する後悔と反省が随所に見られるが、やはり彼らは彼らだった。



 攻略のコツは安全運転?
美神伝説Zoku

スピードだけを追求した昨今のレースゲームに一石を投じる問題作。しかし開発者は同時にこの言葉も思い出すべきだった。…「罪なき者がまず石を投げよ」と。さあ、レディース格闘レースゲームの登場だ。



 漢の重みを感じる傑作
魂斗羅〜ザ・ハードコア〜

常軌を逸して爆裂する復讐の超絶技術! もはや笑うしかない狂気の傑作!



 今までの7倍楽しい「謎ベンチャー」
七つの秘館

志茂田景樹。ただそれだけの要素で普通のアドベンチャーはバカゲーへと生まれ変わる。ゲームの世界でも収まりきらない「濃さ」を体験しよう。



 ボタン一発でハメ技が可能な格闘ゲーム
STARDUST SUPLEX

なんと、初プレイでもいきなりノーコンティニューでクリアできてしまうという、『初心者向け』をはるかに通り越した女子プロレス格闘アクションゲーム。



 5秒に一回さらわれるヒロインを追え!
SPIKE

誰も知らないゲームマシン・光速船で出た苦労の報われないゲーム!



 バップが放つキャラゲー
黄龍の耳

青年誌で連載されていたバイオレンスエロチックアクションな「現代版ロミオとジュリエット」とでもいうべき漫画「黄龍の耳」。その「黄龍の耳」をあのバップがファイナルファイト化…もといアクションゲーム化。



 動物のためなら何をしてもいいんです。
ルナーク

世界は空前の動物ブーム。愛しい動物たちを密猟者の毒牙から守り抜け! 正義の拳で密猟者の体にエコロジーを叩き込んでやるのだ!



 ゴルフ場は戦場だ!!
バトルゴルファー唯

土壇場で4ページ原稿がオチたので、「ユーズド・ゲームズ」の連載から記事を再掲載。昔から多数発売されているスポーツゲーム。その長老格であるゴルフゲームの中で一際異彩を放つのがこのソフトだ!



 サムライとハレルヤが見事に融合
ファーストサムライ

再掲載第2弾。誤った日本人観が炸裂している「ファーストサムライ」。このゲームは、師匠の仇討ちのため、過去から未来へと旅立つサムライの物語である。



コラム・バカゲーメーカーを探せ! データイースト編



第4章 バカゲーマーで行こう!



図解これがバカゲーマーだ



オウガで悟れ!



 国民的ゲームの驚異の真相
ドラゴンクエスト

ドラゴンクエストは最高のRPGだ。しかしあえて言い切ってしまおう。ドラゴンクエストこそが最高のバカゲーなのだ。



バカ周辺機器列伝「パワーグローブのひみつ」


バカ周辺機器列伝「ぽっくんモグラー」


実践企画! キノコを食べてパワーアップ! キミもマリオになろう!


 ファミコンのチープな画面で脱ぐ!
エミちゃんの燃えろ野球拳

禁断の暗黒ゲームその1はエッチに走ったこのソフト。目を細めれば美少女さ!



 夢野久作もハダシで逃げだす狂気のゲーム
香港1997

禁断の闇ソフトとして名をはせる本作。そのアブナすぎる内容に、とても全てを書くことができない!



【東方見文録】解説


漫画「究極バカゲーマー ムサシ」


バカゲー用語辞典






「この世にクソなゲームなど一つもないのだよ」



 執筆陣を見ただけでもおわかりいただけると思うが、この本はよくある同種の企画とはワケが違う。どのゲームに対しても、をもって徹底的にヤリ込むことを目標としており、単なるゲームレビューの枠を越えて、体験記や紀行文のようなものとしてバカゲーのバカっぷりを楽しんでいただこうというのがコンセプトだ。

 一部HPからの転載もあるが、そこにももちろん大幅な加筆・訂正の嵐!

 いま冷静に読み返してみて、もうちょっと水増し記事を入れるぐらいで丁度よかったんじゃないかと思うほどの内容の濃さ!

 買ってもまず損はしない! 少なくとも私は損はしない!

 ちなみに出版社の方の宣伝ページはこちら。