2010/08/15+03:18:35

借りぐらしのアリエッティ
 

借りぐらしのアリエッティ
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オッス!私アリエッティ!CMとかで見せてる洗濯ばさみで髪をたくし上げてる姿がデフォルトじゃないの!
っつーことでビックリしたぞ。でも、普通に髪を下ろしてた姿もかわいいのでよし。



○あらすじ

病気療養と手術のために 1週間だけ母が暮らした家で暮らしたショウ。
彼が家に到着したとき、庭で猫とカラスがケンカしている姿に出くわす。

猫を助け、カラスを追い払ったショウは、植え込みの中に小人の姿を見かける。


その小人、アリエッティは初めての借りぐらしに胸躍らせる少女。
借りぐらしとは、人間の世界のものを「ほんの少しだけ借りて行く」こと。
それは小人たちが生活を成り立たせるために必要なことだった。

初めての借りぐらし……無事に角砂糖を手に入れ、続いてショウが眠る部屋でティッシュを借りようとするアリエッティ。

しかし、そこで寝ているはずの少年と目が合ってしまう。

少年は呟く。「怖がらないで……庭で見かけたのは君だったんだね」

その言葉に、アリエッティは、驚き、そして恐怖におびえてしまう。
そのあまりの出来事に、せっかく手に入れた角砂糖を落としてしまい、初めての借りぐらしは失敗と恐怖の記憶を刻むことになった。


アリエッティが落とした角砂糖を、ショウはそっと彼女たちの家の近くの通風孔に置く。
その行為に、アリエッティの父は「もう、ここには居られない」と呟いた。

外に出て家を探す父が怪我をして帰ってきたことで、自分たち以外にも小人が暮らしていることを知るアリエッティ。


一方、何か彼女のためにできないかと、ショウはとある行為を行なう。
しかし、皮肉にも、その行為によってアリエッティの家族は引越しを決意することとなる。


引っ越すことになったことをショウに告げるアリエッティ。

そんなアリエッティにショウは言う。「君たちは滅ぶべき種族なんだ」と。
しかし、その言葉は、彼自身の……心臓病の手術への恐怖と、絶望感から出た言葉であった。

ちょうどそんなとき、お手伝いのハルさんが彼女たちの家を発見し、アリエッティの母が捕まってしまった。

アリエッティはショウに助けを求め、ショウは病気のことも忘れてアリエッティのために奔走する。
そして、無事にハルさんが隠したアリエッティの母を助け出した。


次の住処に移動するため、夜通しで歩くアリエッティたち。
無事に川に着いたその朝、アリエッティは自分を呼ぶショウに気づき、彼の元に向かう。

ショウはアリエッティに自分の今の気持ちを語る。
その気持ちに、アリエッティは自分の髪留めを手渡し、激励するのだった。



○感想

というわけで、ものの見事に起承転結がきれいにまとまった映画だった印象。
今までのジブリにないような感じだったよな、アリエッティは。

「あれ?これだけ?」って感じだったけど、ジブリだし、人は死なないだろうから、これ以上の長さになると難しそうだよな。


つーか、ハルさん(CV:樹木希林)の演技がよすぎる。
小人を見つけたときの、あの下卑た笑いや捕まえようとするときの、あの恐怖を煽る動き。

この映画は、ハルさんという悪役(というには、いささか可哀想だが)で成り立っていると思うよ。
そういう意味では、これ以上やっちゃうとハルさんが本当の悪役になっちゃうし、他の悪役なんて出せないし、恐怖を煽るようなギミックは出せないし、これでまとまってるのが当たり前なのかもしれない。


あと、アリエッティの家族がいいの!これ、本当にいい!

お母さんはちょっと口うるさいけど元気で朗らかで、捕まっちゃったとき、本当に「なにしてんだよ、樹木希林!」って思ったから。
声は大竹しのぶだったのでさもありなんって感じ。

お父さんも超かっこいいけど、漢は静かに背中で語るみたいな。コレ、ジブリ以外だったらお父さん絶対殺されてるキャラだよ!

なのに、ジブリだからこそ理想のお父さんでよい。非常によい。
トトロのお父さんみたいに、のんびり屋で、でも子供たちのことを第一に考えてるってのもいいけど、アリエッティのお父さんも、行動派で家族のことを一番に思っているってのが最高だった。


それと、アリエッティの造型もステキなんだよな。俺がジョゼット好きとか関係アリで。
借りぐらしに行くときの洗濯ばさみの髪留めと真っ赤な服のりりしい姿と、家に居るときの女の子らしいベージュのワンピース姿。

俺はこういうキャラ造型大好き。ジョゼット好きな俺とか関係アリで。


なんにせよ、安心して見ることができるジブリ映画なので、ぜひぜひ見に行くといいよ。



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