2009/07/04+23:24:11 


最初に謝っておく。

エヴァは TVシリーズを流し見ただけで、基本的にはスパロボ補正のかかったシンジくんを良く知ってるだけ。
自分自身、PS2のエヴァ2をプレイしたり、そのほか裏設定のある物語は大好きなのでエヴァのこともいろいろ検索したけど、やっぱり大好きとはいいがたいアニメだった。

これは隠すことも出来ない事実なのでちゃんと先に話しておこうと思う。つまり、これから書く感想も、TV版大好き、ゲームも全部買ったなんて人からしてみれば見当違いかもしれない。
あと、まともな感想も書けそうにもない。おもしろすぎて頭が興奮状態なので、本当に面白かったとしか言えない。

ごめんなさい。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
http://www.evangelion.co.jp/

前置きはコレぐらいにして……ひとつだけ言うとするなら。

帰りの自転車をこぐスピードが異様に速かった。ありえないスピードで家に帰ってきた。
それぐらい興奮した映画だった。誰かに話したくて、特にエヴァを薦めてくれた友人と話したくて。そんな映画だった。

エヴァのことを上記のようにほとんど知らない俺でもコレなんだから、数年来のファンなら、本当に大興奮だったろうと思う。

見に行ってないエヴァファン、または昔 TVシリーズでハマッった人は、ぜひ見に行くといいよ、本当に。
「TVシリーズの何話から何話までを映画化したの?」とか、そんな知識は一切必要ないし役に立たない上に名前に偽りなしとはこのことだと思う。




ロシア語で会話する一人の少女。緑色の無骨なプラグスーツ。仮設 5号機の名。

基地に侵入してきた使途と果敢に闘う 5号機。そして最後には自爆して仕留め、射出されたエントリープラグから脱出した少女。
その爆発を見つめながら加持は北極に別れを告げた。


場面は変わり、シンジは父親と墓参りに来ていた。

ぎこちないながらも溝は徐々に埋まっていく。二人の親子の関係に修復の兆しが見られる。
そんなとき目の前に現れた使途。そして、新しいエヴァンゲリオン 2号機。
苦もなく使途を迎撃し、現れたのは赤いプラグスーツの少女。式波・アスカ・ラングレー。

いくつもの衝突を繰り返しながら、アスカの心を少しずつ変えていくシンジ。
そして、そんなシンジの行動はレイの心まで変えていく。

シンジのため……レイが手料理をご馳走してくれると言う。シンジには秘密にしていたが、その場にゲンドウも呼んでいた。
シンジとゲンドウの親子の溝を埋める手伝いをしたい……レイの偽らざる気持ち。

その日のために料理の練習を重ね、その当日。

2号機が凍結されていたアスカはアメリカから押し付けられた形の 3号機のテストパイロットとしてその場所には行けなかったが、ミサト相手に心情を吐露する。
孤独じゃなくて、シンジたちがいて、そして笑える自分がいるんだ。そう言ってエントリープラグに入るアスカ。


しかし、現実は残酷だった。


突然 3号機は使途に侵食され、駆けつけたシンジの前に現れる。
アスカを殺すぐらいなら自分が死ぬ、そう言って戦いを放棄するシンジ。

ゲンドウはダミープラグの使用を決定し、ほぼ暴走状態で 3号機を喰い散らかすエヴァ。
そして、シンジの目の前で、アスカが乗っているエントリープラグを噛み、そして……砕いた。

決定を下したゲンドウを非難するシンジ。二人の溝は決定的に深まってしまったのか。
ミサトたちの言葉も耳に入らず第三新東京市から逃げ出すため電車に乗るシンジ。非常警報でその電車がジオフロントに移送され、シェルターに入ってもなお、シンジは動こうとしない。

外では、今までで最強の使途がジオフロントにまで接近し、2号機に襲い掛かる。アスカに変わって乗っているのは少女・マリ。
マリの奮闘もむなしく 2号機は大破し、レイの乗った 0号機も捕食されてしまう。


その目の前の惨劇を目の当たりにし、シェルターから走りだしたシンジ。向かう先はただひとつ。
初号機に乗り込み、最強の使途を目の前にレイを返せと叫び攻撃するシンジ。内部電源が切れようが暴走状態で使途のコアに向かって手を伸ばす。

使途のコアの奥。レイを見つけ手を差し伸べるシンジ。自分の意思でシンジの手を掴むレイ。


抱き合う二人。しかしエヴァが人を超えたことによるサードインパクトが始まりかけた……瞬間。上空から一閃。
巨大な槍で突き刺された初号機たちの上から、6号機に乗った銀髪の男の子が見守る。



次回!

レイとシンジを取り込んだまま凍結される初号機!

拘束されるネルフ職員たち!セントラルドグマに投下される 6号機!

新しいエヴァシリーズと……式波・アスカ・ラングレーの復活!


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q!!!




あまりの衝撃にどうにかなるかと思った。まさかアスカがあんな形で退場するとは思わなかったし、その上次の映画で復活するとは。

興奮しすぎて、自転車のこぐスピードが尋常じゃなかった。新記録達成。それぐらい、誰かとこの熱い気持ちを話したい気分だった。
パンフレットもあまりにもネタバレすぎてしょうがない。これを見る前に読むなんてありえないね!

今なら、封切初日に「もう 2回見た。これから何度も見る」って連絡してきた友人の言葉が心で理解できる。
これは何度でも見たい作品。手元においておきたい作品。買っちゃおうかな、買おうかな DVD。


TVシリーズとは比べ物にならないシンジくんの成長と、TVでのゼルエルとの戦闘では、いやいやながらも「しょうがない」と諦めて乗ってたと思っていたシンジくんが、今回は自分の意思でしかも「綾波を返せ」ときたもんだ。
綾波を取り込んだ使途の姿が、あの有名な巨大綾波っぽかったのも驚いた。アレはすさまじい。なんか、もう、TVシリーズのリメイクじゃないのは分かってたけど、まさしく破。

その上綾波が「わたしはいいの」って言った瞬間、観客もみんなして「そうだよねー」って思ってたらシンジくんが「それは違う!」って綾波と一緒に観客も驚かせてくれたよ。

もうね、アレはシンジくんやない。シンジさんや。そして、綾波さんやない、ぽか波さんや。


さて、パンフレットの表紙の意味が劇場を出るときにわかるとともに、そのときに現れた次回予告の各スクリーンショットがあまりにも衝撃的過ぎて、これは次回の劇場版は初日に突撃することを視野に入れなきゃならん。
本当にどうしようもないことなんだけど、まさかエヴァのおかげで BD再生機として PS3が欲しくなるとは思わなかった。

あとワンダースワンを起動しよう。


最後に、この映画を見た人なら分かってくれるものを貼っておく。

Youtube - 今日の日はさようなら  森山良子
http://www.youtube.com/watch?v=A_qxs_jMsUE

Youtube - Junko Yamamoto 翼をください  1997.8
http://www.youtube.com/watch?v=c2sZWtuGWjc



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