2008/10/25+13:24:38 
目が覚めた。時間は 7時……ちょっと過ぎ。いつものように机の上に広がったノートパソコンを片付けながら TVをつける。

刑事ドラマとは珍しいな、ちょっと見てみるか。と見始めたのが運のツキだったのかもしれない。
ともかく、もうすぐ犯人が逮捕されるって時点で 8:06……いつもなら家を出る時間。でもまだもうちょっとなら……。

──終わった。即 TVを消して時間を確認する。……?? 8:44……ヤバイ!完全に遅刻する!!!

慌てて階段を駆け下り自転車に飛び乗る。自転車なら 7分で行った実績があるが、今回は特にトバさないといけない。

と、母親がそんな俺を追いかけて「その自転車は家族のものなんだから!」と叫ぶ。
なんだよ、俺が乗って行っちゃいけない理由でもあるのか?ふつふつと怒りがこみ上げてくる。

「わかったよ!」

自転車を置いて歩き始める。後ろで何か叫んでるけど気にせず歩く。……しかし、こりゃタクシーでも拾わなきゃな。
横を一緒に歩くニコニコしながら何かのファイルを眺め、時にはそれを俺に見せる弟をほったらかしにずんずん歩く。早く行かなきゃ……それだけを考えて。

手を上げてタクシーを止めようとするが、間が悪いのかすべて無線予約の文字が光る。しかしこの道懐かしいよな。高校の頃に通った道だよ。
そりゃそうだ、今の目的地は高校なんだから当たり前。ふと、あの頃にはなかったと思う曲がり角でタクシーを見かける。

「すんません、高校まで。この道まっすぐで左に曲がってちょっとのところで止めてくれればいいから」

タクシーのおじさんは話好きで俺が芸能人に似てるとか言ってたけど、残念ながらマイナーすぎて知らない名前だった。確か犬を飼ってるとか言ってたけどな。
そんなこんなで数km走ったところで……。

唐突に思い出した。

俺、高校に行くんじゃねーよ!えーっと、高校じゃなくて、専門学校でもなくて……そうだよ!会社だよ!なにトボけてるんだよ!
慌ててタクシーのおじさんに叫ぶ。

「ごめん、今から京都に行ってくれる?」

と、言いつつ料金メーターを……ちょっと待て!コレってヤバ……料金メーターは 6000円を超えている。
このまま京都に行けば確実に破産だろう。降りるしかない、ちょうど目の前には駅があったよな。

料金メーターは正しい上がり方をしてたらしいが、あまりにも上がりすぎだろうと思いつつもお金を払ってタクシーを出る。
雨が降ってる。会社には完全に遅刻している。本当に、心の底から思った。こんなに思うことめったにないのに思った。

『夢ならいいのに……』



──

────

────────目が覚めた。しばらくわからなかった。俺はどこで何をして……る?

ここは京都の俺の家。今日はお休み。TVでは相棒をやってる。丁度、離婚調停中の妻が不倫相手を殺したとかで右京さんが取調べ中だった。その奥さん、犬を飼ってるとか聴こえる。
だんだん現実を認識するとともに、さっきの夢の中の場所が実家だと思い出してくる。実家にいた頃は高校生だから、高校に行くのはしょうがない。
服装や準備していた持ち物はすべて今の俺のもの。意味がわからない。でも、あんな夢は初めてかもしれない。

しかし……この数年で会社に遅刻してがっくり来る夢をよく見る。
完全に遅刻する時間に起きて会社に行かない夢、会社にギリギリで行く夢……そして、今日の必死に遅刻しないようにしようとして空回りする夢。
不思議なのは、最初焦ってなかったんだよな。俺の気持ちが良く現れているかもしれない。

周到に準備してその準備内はもちろん想定の範囲だから焦りはしないけど、それ以上のことが起こると、怒り、哀しみ、パニックになり、どうとでもなれとふっきれる。

夢判断では、遅刻するとは『不安定な精神状態の象徴』であり『逃避願望の象徴』の象徴なんだとか。
http://funyara9.com/dream/?cmd=read&page=%B9%D4%C6%B0%2F%C3%D9%A4%EC%A4%EB%A1%A6%C3%D9%B9%EF%A4%B9%A4%EB

そして、『悔恨の念の表れ』でもあるらしい。
http://zow.web.infoseek.co.jp/yu0196.html



あまり夢の話を書くといけないって言うけど、久しぶりに「夢なら良かったのに」って思って目が覚めてから放心してた夢を見たから書いてみた。
わけわからんな。こんな風に書くと。いや、ともかくこんな感じ。



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