2008/09/23+13:47:54 

「大決戦!超ウルトラ8兄弟」公式サイト
http://ultra2008.jp/index.htm

見てきたよ、思わず。メビウスは過去のウルトラ兄弟が出てきた回だけビデオを持ってるんだけ だけどさ。
昭和ウルトラとつながりを持つというある意味ジョーカーを切っちゃったから、メビウスは相当がんばってるなぁ。円谷なくなっちゃったけど。

ジョーカーを切ったってのはさ、本来なら止めないとダメだと思うんだよ。
だってそれをやっちゃったら今後 10年以上はそれを使えないんだよ、その手はさ。なのに使っちゃった。
だからこそ、もっともっと盛り上がって欲しいし、今回の映画も前回の映画も本当にすばらしいと思うよ、俺は。



それは昭和41年。3人の仲良し少年のダイゴ、アスカ、我夢は、テレビに現れた銀の巨人ウルトラマンに夢中になっていた。
ある日3人は、不思議な赤い靴の少女と共に一番星に向かって自分たちの夢をかなえて欲しいと願う。

「宇宙飛行士になりたい!」「宇宙船を作りたい!」「野球選手になりたい!」

……夢を純粋に信じ、かなうと思っていた少年時代。それは、遠い昔の記憶だった。


昭和41年に『我夢』はないわ……。いや、それを言い始めるとダメだけどさ。
小ネタが随所に仕込んであるのがウルトラ映画なんだけど今回も仕込んであるらしい。特に駄菓子屋はすごいらしいんだが、わからない俺が恨めしい。
あと、3人がカレーを食べてるのも俺的にいい感じ。そうだよ、カレーだよ。




時は流れて、ダイゴたちは大人となり……それぞれ持っていた夢は諦め、普通の生活を送っていた。
3人を温かく見守ってくれるハヤタ夫妻、ダン夫妻、郷夫妻、北斗夫妻。中でもハヤタの娘レナは、ダイゴと友達以上恋人未満の微妙な距離感。

そんな平和な横浜の街に、突如として廃墟の蜃気楼が現れる。その蜃気楼の奥、テレビの中の世界にしか存在しない怪獣と謎のウルトラマンが戦う姿を見たダイゴは、その後奇妙な幻に翻弄されることになる。
しかもハヤタたちがウルトラマンに変身して戦う姿まで……この話を聞いたアスカと我夢は笑いあうも、なぜか自分たちがウルトラマンとなる夢を見てしまう。

何か、大きな不安を感じたまま日々の生活を送るダイゴたち。


ハヤタの妻にアキコ。ダンの妻にアンヌ。郷の妻にアキ。北斗の妻に夕子。……昭和ウルトラでは別れの運命しか待っていなかったそれぞれが夫婦として登場とかあざとすぎる!(満面の笑みで)
メビウス世界は昭和ウルトラの延長なのでみんな独身というかウルトラマンが正体という立場だけど、今回は平行世界だからって無茶しすぎだ。

蜃気楼の中で見たのは、前作『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』とか。ガッツ星人がいたしね。




テレビの中にしか存在しなかった怪獣……事件は突然起こった。横浜の赤レンガ倉庫でダイゴは幻を見る。
わけがわからないまま自分ひとりだけが怪獣の前に取り残されて恐怖に震えるダイゴ。幻だとわかっていても、目の前で起こる大破壊は本物のようだった。

そのとき現れた銀の巨人……見たこともないウルトラマン。ダイゴは無我夢中で逃げ出すも、苦戦するウルトラマンに向かって勇気を振り絞って叫んだ。

「その怪獣の弱点は背びれだ!」

そのウルトラマン、ウルトラマンメビウスは声に応えて背びれを引き剥がし勝利を得た。ウルトラマンが消え、ふと背中から声を掛けられるダイゴ。
目覚めたダイゴの目の前には幻の中で声を掛けた青年、ヒビノミライが立っていた。


ここでミライくん登場。いや、ちょっと前にも出てたけど。相変わらず好青年でいいことだ。
弱点は、ウルトラマンに出てた怪獣なのでテレビで見て知ってたってことだけど、よく覚えてるよな。




ミライが来た理由。……赤い靴の少女が呼んだから。
赤い靴の少女は、7人の勇者を目覚めさせなければウルトラマンがいない世界が怪獣たちに侵略されてしまうと言う。
ダイゴたちの世界はウルトラマンは空想の産物であり、怪獣たちも同じ。でも、現実にウルトラマンだと語る彼は目の前にいる。

わけがわからないながらも、最近見た夢を思い出すダイゴ。もしかして……。
ミライと共にハヤタたちに会いに行くが「兄さん!」と叫ぶミライに困惑する一同。結局、手がかりはないまま途方に暮れる。


一番のネタシーンなんだが、郷さんに「ジャック兄さん!」って語りかけてわかってもらえないからって「新マン兄さん!」「帰りマン兄さん!」はないと思うぞ、ミライ。




だが、そんなダイゴをあざ笑うかのように横浜に本物の怪獣が現れてしまった。
双頭の赤い怪獣……キングパンドン。決意に満ちた瞳で頷き雄雄しく叫ぶミライ。

「メビウースッ!」

銀の巨人ウルトラマンメビウスがキングパンドンと戦う。激闘を制したのは、やはりメビウス。
しかし、ダイゴに向かって親指を立てるメビウスは透明のカプセルに閉じ込められてしまう。
噴き出すガス。苦しむメビウス。そして……メビウスはブロンズ像に変えられてしまった。

その姿を見て高笑いするスーパーヒッポリト星人。

平行世界から来たウルトラマンすら居なくなってしまった今、ヒッポリト星人は怪獣を呼び出し街を蹂躙する。
次々と壊される建物。そして傷つく人々。郷の妻、アキも意識不明の重態となってしまう。


メビウスをどうやっていじめてやろうかという監督の粋な計らいで見事ブロンズ像に。
どっかで見たんだけど、あとはバラバラだけだってことで次回作があるのならメビウスはバラバラだな。
もしくは頭に火がつく。ミスターファイアーヘッド。




絶望しかけたそのとき、ダイゴは夢を捨てずに戦う決意を固めた。自分が怪獣に何が出来るのか、そんなことはどうでもいい。
ただ、愛する人のため、大切な人のために夢を捨てずに……一度なくした夢を、諦めた夢を、もう一度叶えるまで死ねるものか!

ダイゴの心に夢と希望が戻ってきたとき、赤い靴の少女との約束が思い出される。
右手に光るスパークレンス。忘れていた記憶。幾多の平行世界で自分がウルトラマンだったこと。

「この世界を、僕が守る!」

光のシャワーから現れたウルトラマンティガ。


あのね。オレティガ見たことないというか、俺の中のウルトラは電光超人グリッドマンで止まってるんだけどさ。
ちょっと涙が出そうになったというか、ウルウルきてた。恥ずかしい限り。
ダイゴの手にスパークレンスが現れた瞬間、あああああみたいな変な声出しそうになったよ、危ない危ない。




2体の怪獣とヒッポリト星人相手に果敢に戦うティガ。横浜の市民たちもその姿に夢を希望を見出す。
善戦もつかの間、ヒッポリトタールに閉じ込められるティガ。それを見つめる2人の男。

「今、行くぜ!ダイゴ!!!」

アスカと我夢の手にはリーフラッシャーとエスプレンダーが光る。そして、ダイナとガイアが横浜の夜空に光臨した。
力を合わせて戦う3人のウルトラマンに敵はない。見事打ち倒した3人を喜ぶ横浜の人々。

しかし、横浜中から黒い塊が空を飛び、死んだはずの怪獣たちが合体してギガキマイラが出現した。
その巨大さはウルトラマンすら小さく見える。果敢に戦う3人だが、強力な火球を浴びせられ万事休す。
からくも脱出して反撃するも劣勢は目に見えていた。


ブロンズ像のメビウスはガン無視です。ギガキマイラは本当にデカくて、こんなデカい敵ってやっぱり平成ウルトラなんだろうなぁ、とか。
良くも悪くも等身大だったウルトラだけに、ここまで大きなのが出てくるとちょっと驚きです。火トンボが!とかいう感じで。




「……思い出したよ」

地上で戦いを見守っていたハヤタたち。妻のアキコやアンヌたちも思い出していた。
違う世界では、自分たちがウルトラマンであり、そしてウルトラマンに恋した人間であったことを。

4人の手には光り輝くアイテム。

この世界ではテレビの中だけのヒーローだった。でも、今夜、そのヒーローたちが現実のものとなる。
ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンA……4人のウルトラマン。

4人はブロンズ像となった弟を助け、空中で苦戦する3人のウルトラマンを加勢するため飛び上がった。


ギガキマイラを宇宙に放り投げ、セブンのアイスラッガーをウルトラマンの力で分裂させて一気に切り裂き、光線を放つ。
そして世界中の悪意を集めていた邪心王を倒した8人のウルトラマンは地球が、なにより愛する横浜が守られたことを喜び合うのだった。


兄さんたちはメビウスを先に助けてくれます。おかしいなぁ、超劣勢だから先にティガたち助けに行かなきゃやばかったのに。
ラストシーン、朝日を背に8人が歩いてくるのはパシフィコ横浜。だってお前、この前そこで炎天下に並ばされてたからわかるよ!

他にもいろいろと横浜の街並みが壊されるときに「あぁ、あそこね」とか「ここ、アレだよな」とかよくわかる。
さすが、前作が神戸観光案内で、今作が横浜観光案内だけのことはある。壊されるけど。


壊されるといえば、ベイブリッジが途中で壊されちゃうんだけどさ。
ラストシーンで普通に直ってるのよ。どうよ、それ!感動のシーンだし細かいところ突っ込まなくてもいいんだけどさ!

で、ここでミライくんはお別れ。恋人たちや夫婦がキャッキャウフフしてるところで寂しくお帰りです。
いいじゃん、帰ったらリュウが待ってるよ。……あれ、なんかおかしくね?


この後エピローグに続くんだけど、エピローグはぜひ映画館で見て欲しいね。
いや、いいと思うんだけどさ、正直笑ってしまった。



まとめだけど、やっぱりジョーカー切ってる後なんだからこれぐらいおもしろくて当たり前。
でも、それでもやっぱり予想通りでも超感動しちゃうよ。オレ、ウルトラマン好きなんだなぁ……。

『ウルトラマンが好きだったすべての大人たちへ、ウルトラマンが好きなすべての子供たちへ』


コレのために引退した役者さん連れてきたり、アメリカから呼び寄せたり、本当にすさまじいよ。この映画は。



今月の雑記に戻る

WebCalender v1.62
管理・改造:鉢植え夢幻