ポスタル2 (POSTAL2)

機種:Windows

 

 

 

 

 

さて、今回はバカゲーレビューということですので、

それならばどんなゲームを紹介するべきなのかといろいろ考えてみましたが、

それならやはり世界的に有名なバカゲーである「ポスタル2」を紹介すべきではないか、

と思いまして今回はこれのレビューを書くことにいたします。

 

 

 

……さてそんなわけで、いきなりですけど皆さんは、

これの前作にあたる「ポスタル」というゲームをご存じでしょうか。

 

 

 

そう、このポスタルと言えば、あまりに残虐な内容故に、

世界各地で発売禁止の措置にあったという曰わく付きのゲームでして、

その内容はと言えば、弾切れしないマシンガンを天から授かった主人公が、

町の住人たちをひたすら虐殺していき、住人を一定パーセント以上殺せば、

ステージクリアというもので、その無抵抗な人間を大量にぶち殺していくという展開が

その特徴と言えるゲームだったりしました。

 

 

そうなれば続編の今作「ポスタル2」も、それと似たような殺しまくりゲーなのか?

なんて思うかもしれませんが、実はそれはちょっと違いまして、

どうも製作者が言うには、なんと今作は日常生活シミュレーターという位置付けの

内容であり、つまり今作においては町の住人などを殺す必要性は一切なく

主人公のポスタル・デュードがやることといえば、

「牛乳を買いに行く」とか「銀行に行ってお金を下ろす」とかの、

非常に日常的なお使いばかりとなっていたりするのです。

 

 

……しかしそれらの日常的なお使いが、

簡単にはクリアできないのが、このゲームの面白いところ。

 

 

そう、実はそれらのお使いミッションのほとんどでは、

「店員の態度が悪い」とか「長い行列に並ばされる」とかの

日常のストレスがプレイヤーを襲うのです。

 

そしてそんな日常のストレスに対してプレイヤーは、

そのストレスにじっと耐えつつお使いをクリアするのか?

それとも景気よく銃をぶっ放してストレスを発散するのか?

 

そう、それを決めるのは、全てプレイヤーであるあなた次第

という内容になっているらしいのです。

 

 

そしてこのゲームの製作者は、このゲームについてこうコメントを述べています。

 

 

「このポスタル2は残虐なゲームなんかじゃない。

これをプレイする人間と同じくらい残虐になれるゲームなんだ」と……。

 

 

……なるほど。

なかなか挑戦的なセリフを吐いてくれるじゃないですか。

よし、それならば俺もプレイしてみることにいたしましょう。

 

そしてその日常のストレスとやらに打ち勝ってみようじゃないですか。

見事平和な日常を送ってみようじゃないですかー!

 

 

 

 

まあ、どうせ殺すんだけどね。

 

と思いつつもいよいよゲームスタート。

そしてまず最初に発表される今日のお使いは、「ミルクを買ってこい」とか

「会社に行って社長に会ってこい」とか「銀行でお金を下ろしてこい」とかの、

いかにも普通のお使いといった感じのものでした。

ふむふむ、本当にただの普通のお使いなんですねえ……。

 

 

こうしてお使いが発表された後は、いよいよ一日が始まります。

で、このゲームのシステムとしては、キングスフィールドやダンジョンマスターみたいな

主観視点の3Dアクションゲームとなっています。

 

そしてゲームを開始した段階では、プレイヤーは何も武器を持っておらず、

まずはプレイヤーの目の前に落ちているスコップを拾って装備し、

それが唯一の武器となるのです。

 

……って、そう。

 

実はこのゲーム、最初の段階ではストレス発散には必要不可欠となる

銃器を何も持っておらず、全ては町で入手しなければならないのですがー……、

って、う〜ん、でもやっぱなあ……。

 

 

そう、やっぱり我らの狂人ポスタル・デュードたるもの、

やはりピストルぐらいは持っていないとサマにならないよなあ……、

なんて思いまして、まずはアイテムを探すために近くの家へと侵入(不法侵入)

すると、早速ピストルを発見して、それを即座にゲット!(窃盗罪)

 

……などとやっていると、その家の住人に見つかってしまい(犯罪発覚)

しかもその女は「キャー」と悲鳴をあげて逃げようとしたので、

さっき手にしたピストルで攻撃!(傷害罪)

 

しかしそのまま逃げられてしまったため、俺もその家から外に脱出。

ふう、危ない危ない……。

 

……とか思っていたら、さっき逃げた女とその前には警察官の姿が

そして、おや…?

何やら二人でこっちを見ながら話をしているような……?

 

 

 

女「間違いありません。あの男です!」

 

 

 

通報されてるっ Σ(゚ロ゚)

 

 

 

途端に猛然と俺を追いかける警察官と、必死に逃げる俺。

俺は近くにある別の家の中へとまた逃げ込む(再び不法侵入)

今度の住人もまた悲鳴を上げたが、今度は相手がみがまえるより早く攻撃!

 

そして射殺!(殺人罪)

 

そしてその後、家に入ってきた警察官もためらうことなく射殺!

(殺人罪パート2&公務執行妨害)

 

 

こうして何とかピンチを切り抜けた俺は、安堵のため息をつくのであった……。

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

……ゴメン、いきなり暴れすぎた。

 

 

あーまったくもう、何やってんだ俺はー。

何がストレスに打ち勝つだよ! 何が平和な日常を送るだよ!

 

開始早々、北斗の拳のザコ並の暴れぶりじゃないですか

いきなり犯罪行為の満貫全席じゃないですかー!

 

 

 

 

……うん、よしわかった。もう俺は反省した

 

これからはもう真面目に慎ましく生きていくことにしよう。

悪事には手を染めずに、清く正しく生きていくことにいたしましょう。

 

 

 

……って、まあそう考えてみたところで、現実世界の場合ですと、

今までの犯罪行為の罪はバッチリ残るわけですが、

このゲームの世界では悪事が警察に見つかるたびに上昇する「犯罪メーター」が、

時間の経過でゼロまで戻れば全て無罪放免になるという、

とても都合のいいルールがあるため問題なし!

 

 

 

ではさーて、犯罪メーターも無事ゼロまで戻ったことだし、

そろそろ再び町へと繰り出すことにするかな〜と。

 

 

 

 

……って、おっとその前に、今更だけど操作方法の確認をしておくかな。

 

 

 

 

と言っても基本の部分である、マウスで視点を動かし、四つのキーで前後左右に移動、

そしてマウスの左クリックで攻撃、といったところは最初に確認しているのですが、

その他にも何か特殊なアクションボタンがあるかもしれません。

 

そういうわけで、改めて操作を確認しようと説明書に目を落としますと、

そこには何やら聞きなれないボタン名が書かれておりました。そう、その名も……、

 

 

 

ズボンのチャックを下ろすボタン

 

 

 

?? 意味が解りません。つーかズボンのチャック?

もしかしてこのゲームでは、ズボンのチャックを下ろすことが出来るというの?

でも何のために?

まあいいや。使ってみれば効果はわかるハズだよな。それじゃあポチッと。

 

 

 

ジジジジジジ……

 

 

 

あ、ホントにズボンのチャックを下ろしてる。

しかもよく画面を見てみると装備武器欄がチャックの開いたズボンに変化しています。

え〜っと、それじゃあこの状態で攻撃ボタンを押してみたらどうなるのかな?

 

 

 

ジョボボボボボボ……

 

 

 

あっ、すごい。ホントに放尿しやがった。

おおっ、するとこれを使えばいつでもどこでも好きなときにオシッコをする

ことができるというのですか。うおお、こいつはスゴイぜ〜。

 

 

……と、こんなことをわざわざ律儀にトイレの中で放尿しながら確認するあたり、

俺もまだまだ小心者だなあと思ったりもするわけですが、でもそうと知ったからには、

やはり町中でオシッコをしなくてはなりませんね(何故?)

やはり人にオシッコをかけなくてはなりませんね(だから何故?)

やはり女の子にオシッコをかけなくてはなりませんね(あ、ただの変態か、納得)

 

 

つーわけで、再び町中へと繰り出すと、歩いている女の子の前で、

おもむろにズボンのチャックを下ろす俺

 

 

 

キャーーーッ!

 

 

 

あ、逃げた(そりゃそうだ)

 

 

 

……う〜ん、そうか〜、そうだよな〜。

よく考えたらさあ…、こんなのただの露出狂だもん。ただの変態ですもん。

やっぱそんなことやっちゃダメだよな〜。よし反省した。

 

 

 

 

背後からこっそりオシッコをかけよう(全然反省してねえ)

 

 

つーわけで、今度は女の子の背後からこっそり歩きつつ忍び寄る俺。

そして、相手を射程距離内にとらえたその時、ついにっ!

 

 

 

ジョボボボボボボ……

 

 

 

女「うわっ! 何すんのよっ!」

 

 

 

やった! 決まった!

そして、俺に対して文句を言うためにこちらへ振り向いた、

その女の顔面めがけてさらに放尿!

すると女は気分の悪そうな顔になり、そしてっ!

 

 

 

ゲロゲロゲロゲロゲロ〜〜〜(嘔吐)

 

 

 

うわっ、この女ゲロ吐きやがった! アハハ、すげえ!すげえ!

 

よ〜し、こうなったらもっといろんなヤツにオシッコをかけてやるぜ〜。

と、ズボンのチャックを下ろしながら町中を走り回り、

道行く人に誰彼かまわずオシッコをかけまくる俺。そう、そこにあるのは……、

 

 

飛び散るオシッコ……

 

飛びかう悲鳴……

 

逃げまどう人たち……

 

そして、ほとばしるゲロ……

 

 

 

そして、追って来る警察官……

 

 

 

……ん? 警察官?

 

 

 

警察官「コラッ! ちゃんとズボンを穿けっ!」

 

 

 

あ…………

 

 

 

「犯罪メーター」静かに上昇(わいせつ物陳列罪)

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

……ゴメン、いきなりふざけすぎた。

 

 

例によって、警察官の死体を見下ろしながら、一人反省する俺。

ホント全く進歩がねえ。

 

「これをプレイする人間と同じくらい残虐になれるゲーム」

という言葉の意味をイヤというほど実感させられたわけだけど、いやでもさー……、

これは別に言い訳ってわけじゃないけど、やっぱこれしょうがないじゃん。

デキるとなったらやってみたくなるのが人情ってもんじゃん。

 

サクラ大戦のお風呂は覗くじゃん、普通はさー。

こうなるのはしょうがないだろ〜。

 

 

 

 

……いや、でも俺は反省した。今度こそもう心を入れ替えた。

 

そう、もう悪事なんか働かずに、真面目に静かにお使いを完遂することにしよう。

そして平和な日々を送ることにしよう。

 

と、例によって犯罪メーターがゼロになったのを確認してから言う俺(セコイ!)

 

 

 

 

つーわけで、もうすっかり忘れちまったけど、もう一度お使いの内容を確認するかな。

え〜っと、何なに〜、まずは「スーパーに牛乳を買いに行く」か。

では早速スーパーへレッツゴー!

 

 

 

 

買い物終了!(早っ)

 

 

 

あーもう、何? あんなのもう楽勝。楽勝ッスよ。

この程度で日常のストレスなんてさー、もう笑っちゃうよね。

 

……って、まあねー。まあ確かにスーパーのレジの前には人が並んでた。

ああ確かに並んではいたさ。

 

でもたったの3人なんだもん。

あんなんじゃ近所のスーパーのレジの方がよっぽどスゴイって。

そっちの方がよっぽどストレスが溜まるって。こんなの全然大したことねえですよ。

 

それにあと、店員の態度な。

まあ確かに店員の態度も悪かったかと言えば悪かったかもしれないけど、

でもあれも全然大したことない。

 

だって、藤崎詩織以下だもの、あんなの。

この程度でストレスなんて、アメリカ人も大したことねえよな〜。

これならもう、今後は一発も銃を撃たないで全てのお使いをクリア出来るんじゃねーの?

 

 

 

 

……と、まあこれは今にして思えばなんですが、

このゲームを始めた頃はこんなことを考えておりましたですね、ええ(過去形)

 

 

まあ実際には、この後俺のところには地獄のお使いが、と言うかもう、

地獄の使い(ドラクエ?)が次から次へと襲ってくることになるのですが……。

 

 

 

 

……さて、それじゃあ、さっそく次のお使いに行くとするかな。

え〜っと次は「会社に行って社長に会う」か。よし、それじゃあ会社へレッツゴー。

 

……というわけで、会社に行くことになったのですが、実はこのゲームの主人公こと

ポスタル・デュードはゲーム会社に勤めているという設定があったりするのです。

 

 

そしてそんな彼が会社の近くまで行きますと、何やらそこには、

プラカードを持った抗議団体とおぼしき一団が。

 

 

そして彼らは「脳が溶けるぞー、ゲームはいらなーい!」などと

シュプレヒコールを上げながら、ゲーム会社の前で抗議活動を行っているのですよ。

ムムム……。

そうやってゲーマーの神経を逆なでしようとしますか、あなたたちは……。

 

 

 

……って、まあね。

 

まあ確かに以前の俺ならば、そんな小うるさいムシケラどもに、

鉛弾の洗礼を浴びせたかもしれませんけど、しかし今の俺は改心していますからね。

るろうに剣心並に「不殺(ころさず)」の誓いを立てているでござるからね。

 

そんなわけで、彼らを素通りして、会社の中へ。

もう、この程度の日常のストレスなんて怖くないっつーの。

 

そしてそのまま会社の中へと入り社長の部屋まで行くと、俺を見るや社長は開口一番、

 

 

 

「お前クビだよ! ギャハハハハハーッ」

 

 

 

えーーーっ!(゚д゚|||

 

 

 

……と、会社に着くなり解雇されるという、

「たけしの挑戦状」以来の衝撃イベントが勃発。

 

 

 

……って、いやいや。

もちろんこの程度で俺の「不殺」の誓いが崩れるなんてことは……。

 

 

 

……などと考えていると、そこで突然、

外の抗議集団へとカメラが移りイベントシーンが発生

 

 

 

団長「俺と一緒に戦うのは誰だ? 行くぞ、ついて来い!」

団員「オーーー!」

 

 

 

と、抗議集団が手に手にピストルを持ち、会社へと突入!

 

 

 

「脳が溶けてるのは、お前らの方だろっ!」と突っ込もうとしましたが、

そんな間もなく、抗議集団はいきなり社長室へと乗り込み銃を乱射!

 

しかし当然社員もこのまま黙ってはいません。

社員も突然社長室へと乱入し、そして社長を含む社員連中が、

どこからともなくマシンガンを取り出し反撃!

 

そしてその抗議集団と社員との間で激しい銃撃戦が展開され……、

 

 

 

……って、ちょっと待てーーっ!

 

 

 

つーか、これが日常のストレス

銃社会アメリカでは、これが日常のストレスだと言うの?

俺には日常のストレスと言うより、「今そこにある危機」って感じなんですが。

 

 

 

しかしこんな事態になったからには、俺も黙って構えているわけにはいきません。

そう、さすがにこんな事態に至っては、「不殺」の誓いを立てている俺も、

逆刃刀で峰打ち(つまり斬殺)をしないわけにはいかないのです。

 

まず手にしていたスコップで近くにいた抗議集団の一人をぶっ叩き、

文字通りの意味で相手の頭を吹っ飛ばすと、

そいつが持っていた銃を奪って社員と一緒に応戦!

 

そして抗議集団の全てを見事撃ち殺すと、社員たちは声を上げて大喜びしました……、

 

 

 

……って、こういうのでいいのかこのゲームは?

なんかもう、いきなり日常生活シミュレーターからは大きく外れている

と思うんですけど。

 

 

 

 

……しかしまあいいや。

 

何にせよこれで第二のお使いは終了。

え〜っと、それで次のお使いは、「銀行にお金を下ろしに行く」か。

それじゃあ、銀行までレッツゴー。

 

 

そんなわけでいくつかのマップを移動し銀行までたどり着き、その中に入ってみますと、

すでに受付の前には5人ほどの人が行列を作ってならんでいました。

 

行列か……、まあいいや。

 

こんなところで騒ぎを起こしても仕方ないし、俺も慌てず騒がず、

静かにその列の最後尾に並んでおくことにいたしましょう。

 

……と、そんなわけで俺が静かに並んでいますと、俺が並んでいるその目の前で、

スッと列に横から入る人の姿が

 

 

……って、えっ?

こ、これってもしかして、割り込み?

 

 

そこで俺も負けじと、その割り込んできた人の前に並び直しました。すると、

 

 

 

銀行員「ちゃんと列の後ろに並んで下さーい」

 

 

 

なんですとーっ!!

 

……と、あまりの理不尽大王ぶりに思わず俺もピストルに手が伸びかけましたが、

ここで切れては制作者の思惑どおりというもの。

 

何とか自制して、何のもめごとも起さずお金を下ろすことに成功しました。

やった! 何も事件は起こらなかった。俺の勝利だ!

 

 

 

とそこへ突然、銀行強盗の一団が出現!

 

そして銃を乱射する強盗団と、それに対抗する警察官の間に激しい銃撃戦が……、

って、だからこれが日常のストレスなのかっつーのよ!

 

 

……そう。この辺りで皆さんも解ったと思いますが、実はこのゲーム、

お使いを無事クリアしようとすると、そこで主人公は日常のストレスレベルを大きく超えた、

ダイハード並の大事件に巻き込まれてしまうのです。

 

 

……とか、今はそんなこと言ってる場合じゃないって。

どうにかこの銃撃戦を避けて、安全なところに逃げ込まないとな。

え〜っと、安全なところ…、安全なところ……。

 

 

 

……と、気がつくと、銀行の金庫の前にいる俺。

 

 

 

……うん。

偶然とは言え、ここに来てしまったからには、そう、やることはただ一つだよな。

 

 

 

金庫にあるお金を全部強奪!

 

 

 

うひょーっ! やった! やったぜー!

これぞまさに漁夫の利ってやつ? ヒャッホゥ〜〜。

 

 

と、つぶやきながら意気揚々と出口に向かう俺。

そしてそこで、ちょうど銀行強盗たちを全て射殺し終えた警察官たちとご対面

 

 

 

「ち、ちがう! 俺は悪くない!(ウソつけ)」

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

ふう………。

まったく…、なんて非道いゲームなんだ、これは。

 

俺がせっかく「不殺」の誓いを貫こうとしているのに、

余計なイベントのせいで結局殺さざるを得ない展開になってしまうじゃないか。

ホントにまったく非道いゲームですよ、これは……。

 

 

 

と例によって、建物の中に立て篭もり、警官5人を殺し終えてからつぶやく俺。

まあもちろん、金庫の金を奪うのも、警官を殺すのも、自分で勝手にやったことですが。

 

 

 

……しかしまあアレだ。

まあとにかくいろんなことがあったけど(それだけで済ますな!)、

何はともあれ今日のお使いはこれにて全て終了。

それでは家に帰るとしますかね……。

 

 

 

 

……とまあ、こんな感じで一日が過ぎていきまして、

これで5日間この町で過ごしていくというゲームだったりします。

 

 

でーそんなわけなんですけど、実はこのゲーム、

これだけ残虐な行為が山ほど出来るというゲームでありながらも、

実はどうしても殺すことが出来ない人たちがいるのです。

 

そう、それは子供だったりします。

 

まあこれは殺せないと言うか、正しくはゲームに全く登場しないということなんですが、

実はこれは前作の「ポスタル」の時からそのような仕様になっておりまして、

これだけ残虐なゲームなのにもかかわらず、どういう倫理基準なのかわかりませんが、

子供を殺すことだけは絶対出来ないということになっていたりするのです。

 

まあ何でしょう?

例えて言うなら、どんなエロゲーであっても、

血の繋がった妹だけはエッチできないというのと同じようなもでしょうか?

(違うと思う)

 

 

 

しかし、それでもちょっとした抜け道を残しておくのが、このゲームの楽しいところ。

 

その代わりと言っては何ですが、実はこのゲームには、

アメリカ俳優の「ゲイリー・コールマン」が実名で登場していたりするのです。

 

そう。このゲイリー・コールマンとは、最近カリフォルニアの州知事選挙に出馬したことで

知ってる人も多いかもしれませんが、何しろ彼は、

大人であるにもかかわらず非常に背が小さいという特徴を持つ人物なため、

ゲームの中に登場する彼はぱっと見、子供のようにも見えるのです。

 

そう。これにより、彼を殺すと一見子供を殺しているようにも見えるのですが、

実は彼は大人であるためルール的に全く問題はないということなのです。

いくらヤッちゃっても全く問題はないということなのです。

だって彼は、子供に見えても実は大人なのですから!

 

 

……と。

遠く離れた海の向こうで「はじめてのおるすばん」と同じ言い訳が聞けるとは

思ってもいませんでしたが、まあ何にせよこれは素晴らしいこと(そうか?)。

 

 

しかも今日2日目のお使いの中には、「ゲイリー・コールマンに会って、

サイン入りの本を入手する」というのがあるではないですか。

 

 

よし! 早速コールマンに会いに行こう!

そして殺そう!(不殺の誓いはもう忘れた)

 

と、俺は意気揚々と町へと繰り出します。

 

 

 

するとどうも家のそばの通りには、行進しながら楽器を演奏している

パレードの一団がおりました。

 

そう、パレード。

 

このパレードと言えば、前作にも登場してる、まさにポスタルの象徴ともいえる団体で、

あの楽しいお祭りの象徴ともいうべきパレードを無残に虐殺するのが、

まさにポスタルのテーマとも言えるものなのです(断定)。

となれば、俺も襲撃しないわけにはいかないでしょう

 

 

よーし、それじゃあパレードを襲撃するとするかな。

では、どの武器を使うべきだろう……。

 

となると、やはり使うべきは……、ガソリンかな?

 

 

そう。このゲームの武器にはガソリンというものまで用意されており、

その使い方としては、そのガソリンを燃やしたい相手にぶっかけたあと、

マッチの火をちょいと投げ込めばいいのです。

するとあっという間に、ヒューマントーチ(人間たいまつ)の一丁上がりなわけですよ。

 

 

フフフ……。やるぜ、やってやるぜ……。

あのパレードを火の海に変えてみせるぜー!

 

 

 

……と、おや?

 

俺がそんな殺人計画を一人考えてると、何やらパレードの方へと走っていく、

頭にターバンを巻いたアラブ系の人間が一人。

そして……、

 

 

 

 

ドカーーーンッ!(アラブ人大爆発)

 

 

 

 

自爆テロキターーー(゚∀゚)ーーーッ!

 

 

 

 

あの楽しかったパレードは一瞬で、まさに言葉どおりの意味で吹っ飛びました

その爆発の被害はパレードの人たちはもちろん、それを見ていた通行人たちにも及び、

俺の目の前では火に包まれた人間が何人も悶え苦しみながら走り回っており……、

 

……って、いやだから、こんな自爆テロもアメリカでは、

日常のストレスに含まれるのですか!?

 

 

などと状況を観察しながらのんきに考えていると、

さっきの火に包まれていた人間の一人が、俺に向かって走ってきました

そして、

 

 

 

ボゥッ!

 

 

 

うわっ! 俺にも引火したー!

 

 

 

そいつに炎を移されて、みんなと一緒に仲良く燃える俺

うわあ、熱い! 熱いっての!

 

 

……でもこんなときでも慌ててはいけません。

そう。実はこんな時にこそ役に立つのが、前に使ったオシッコ機能でして、

このように体に火がついてしまった場合は、おもむろにジッパーを開け、

そして天に向かってオシッコを放尿!

 

するとそのオシッコが自分にかかり、見事消火

ふう、まったく危機一髪だったぜ、やれやれ……。

 

 

 

……と、ようやく落ち着いたところでもう一度辺りを見回しますと、

今回のテロの被害はかなりのものだったようで、町には多数の焼死体が転がっており、

その中には人間だけでなくネコの焼死体まであったりします。

 

そしてそんな死体の山を見た町の人の反応もまた様々で、

あるものは逃げ出し、またあるものはゲロを吐き

まさに眼前には地獄絵図と呼ぶにふさわしい情景が広がっておりました……。

 

 

 

……って、いや何かこのゲーム、

俺以外のヤツの方がすごい犯罪を行ってるように思えるんですけど……。

 

 

 

しかしそんなことを考えていてもしかたありません。

本来の目的地である、ゲイリー・コールマン殺害へ急ぐことにいたしましょう。

 

 

その目的のゲイリー・コールマンは、町の大きなショッピングモールにある、

イベント広場でサイン本の販売を行っていました。

そしてその前には例によって行列が出来ています。

 

そう、今回も登場したこの行列。

 

常にダイハード級のストレスに襲われることになるこのゲームにおいて、

唯一の常識的日常のストレスとしてお使いのたびに襲ってくるこの行列ですが、

しかしここまで何度も出てくると結構ウザイというのもまた事実というもの。

 

まあゲーム的には、俺がそう考えるのはまさに狙いどおりなんでしょうけど……。

 

 

 

つーわけで、この行列はジャマだ。蹴飛ばそう

 

 

 

前に並んでいる男にキック一閃!

するとそいつは悲鳴を上げながら逃げ去っていきました。

 

 

「フフフ……。このキックなら不必要に大騒ぎになることもない。完璧な犯罪だ…」

とほくそえむ俺。

 

 

さっきの自爆テロに比べて、自分の小せえチンピラぶりが気になるところですが、

でもそんなのはいいんです。

何せ俺の目的はゲイリー・コールマンを殺すことですからね……。

 

 

 

そして行列を並び終えてサイン本を購入し、ついにゲイリー・コールマンを殺すべく、

ピストルを抜き放とうとしたその時!

 

 

 

警官隊「ゲイリー・コールマン。お前には逮捕状が出ているー」

 

 

 

コールマン「うるせえ! 俺はもうムショには戻りたくねえんだよ!」

 

 

 

と、突然そこにイベントシーンが入り、それと同時に警官隊が広場へと突入し、

コールマンに対して銃を乱射!

そしてそれにマシンガンで応戦するコールマンとその部下たち。

こうして広場は一瞬にして、悲鳴と銃声の飛びかう戦場と化し……、

 

……って、いやだから、何なんだよこのイベントはーっ!

 

 

 

などと思っているうちに、

ゲイリー・コールマン、警官隊によって射殺

 

 

 

……今までゲームに登場した有名人はたくさんいましたが、

果たしてこのような非道い扱いを受けた人物などいたでありましょうか。

 

 

 

……つーか、何故いつもこのゲームは、

イベントのキテレツさが主人公を凌駕してしまうのでしょうか。

 

クソッ! くやしい…、ホントくやしい……。

 

いや何が悔しいって、コールマンを警官隊に殺されたということもさることながら、

その時俺も一緒になってその銃撃戦に参加することもできたにもかかわらず、

警官隊を敵に回すのが怖くてそれが出来なかったということですよ。

 

もう、何だよっ!

これじゃあ、俺が一番の常識人みたいじゃねーかよ!

 

 

 

くそぅ、こうなったら次だ、次。

もう次のお使いに向うことにしよう。

え〜っと、では次のお使いは、「教会に行って懺悔する」か。

 

 

……って、まあ俺の場合、教会の前に刑務所に行くべきなんだろうけども、

まあいいや。

とりあえず、教会に向かってレッツゴー。

 

 

 

……と、道を歩いていると、おや?

何やら前方から来る人の服に見覚えが……。

 

 

 

……あ、思い出した。

確かヤツは昨日会社を襲撃したゲーム抗議団体の人の服では……、

 

 

……などと考えていると、そいつは懐からピストルを抜き放ち、

俺に向かって発砲してきました。

 

 

……って、そう。

実はこのゲームには、一度お使い中に襲ってきた団体が、

その後も敵キャラとして町中で突然襲ってくるというシステムが存在していたのです。

 

 

……と、のんきに解説をしている場合ではありません。

そう、どうにかしてこれを撃退しなくてはならないのです。

 

まあもちろん、こちらも銃で反撃すれば倒すのは簡単なんですが、

それだとまた警官を敵に回すかもしれないのが問題なところです(セコイ)。

 

 

う〜む……、果たしてこのピンチ、

「ジョジョの奇妙な冒険」だったらどう切り抜けるのか……。

 

 

 

……と、ここで俺は、あるアイディアが思い浮かびました。

そう、このシーンを切り抜ける、たった一つのさえたやり方。

そう、それはこれだーーっ!

 

 

 

俺「助けて、おまわりさ〜ん!」

 

 

 

そう、俺は近くの警察官へ向かって全力で走って行きました。

警察官に近づく俺と、それを追ってくる敵。

そしてヤツは愚かにも、警察官の近くで俺に向かって発砲してきました。

 

 

 

警察官、即発砲!

 

 

 

有無も言わせぬ速さで警察官はその敵に銃を撃ちました。

そう、今この状況では俺こそが正義の一般市民であり、

ヤツこそが邪悪な犯罪者なのです。

 

今まで恐怖の対象だった警察官が、急に頼もしい市民の味方に思える瞬間。

いや〜、真面目に生活していてよかった〜(してねえ!)

 

 

そして、その警察官の銃撃を受けた敵は、銃を投げ捨てて逃げていきました。

ありがとうおまわりさん。あなたのおかげで助かりましたよ〜。

 

 

 

……しかし、逃げた敵に対し、さらに発砲を続ける警察官

 

 

 

あ、あれ??

 

 

 

警察官、逃走中の敵を射殺

 

 

 

うわっ、ヒデェ!

アンタそれでも警察官かよっ!

 

どうやらこの町の警察官には、「悪・即・斬」の精神が根付いているらしいです。

つーか、アンタもやはり常識人ではなかったんですね……。

 

 

 

 

……と、まあこんなことがありながらも、それからしばらく歩いていると、

町はずれの教会までたどり着き、その2階にある懺悔室の前までたどり着きました。

そしてそこにはそう、例によって毎度のとおりの行列があるのです。

 

しかしもう俺にとって、行列なんか怖くもなんともありません。

そう、前回みたいにキックでどかしてしまえばいいんですからね。

 

 

と言うわけで、目の前の男にキーック!

 

 

驚いたその男が逃げ出す。

 

 

逃げる際にその男がさらにその前の男にもぶつかり、そいつも一緒になって逃げ出す。

 

 

そいつらがさらにその前の男にぶつかると、

そいつは怒ってマシンガンを取り出し、周りの人間めがけて乱射

 

 

その他の人間、全員死亡

 

 

 

………( ゚Д゚)!

 

 

 

……たった一発のキックから、ぷよぷよ並の大連鎖が発生し、

こんな事態にまで被害が発展。

 

ちなみにその時俺は、遠くから離れて見ていたため何とか難を逃れました。

いやだって、俺悪くないし。

 

 

でもまあ、こうして列がきれいさっぱり消えたため、

懺悔するというお使いは簡単に達成できました。

よーし、では戻るかー。

 

 

 

……と、ここで簡単に帰してもらえないのは、今までのお使いでご存じのとおり。

 

再びイベントシーンへと場面が移り、一体何が起こるのかと見ていると、

どうやら教会前で、本日二度目の自爆テロキターーー(゚∀゚)ーーーッ!

 

そしてマシンガンを手にして教会の乗り込んでくるアラブ系テロリストと、

それを迎え撃つため同じくマシンガンで武装した神父たちが銃撃戦を繰り広げるという、

第2次スーパー宗教大戦が勃発したのです。

 

クソー、日常のストレスにもほどがあるってもんだぜ!(変な日本語)

 

 

しかたなく俺も落ちていたマシンガンを手に取り、

テロリストに対して攻撃! 攻撃! 攻撃!

 

 

……とかやっていると、近くの警察官がそれを犯罪行為と認定し、

俺に攻撃してきました。

 

 

……って、いや待てっての!

ここは明らかに戦闘地域ですよ、小泉首相。

こんな状況じゃ戦うっつーの! やらなきゃやられるっつーの!

 

 

しかたなくその警察官も一緒にまとめて撃ち殺しつつ、何とか教会から脱出しました。

ふう、やれやれ……。

 

 

 

こうして今日2日目のお使いも、残るは「図書館に行って本を返す」の一つだけとなり、

その目的地を目指して歩くこといたしました。

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

「しかし、それにしても……」と俺は思いました。

そう、この世界はなんてクレイジー……、クレイジーなんでしょうか……。

 

そのクレイジーにはもちろん、お使いの途中で巻き起こる数々のイベントも

当然含まれますが、それだけではありません。それだけではないんです……。

 

そう、この世界の住人は、まずその基本行動自体がクレイジーすぎます。

 

通りをよくよく見渡せば、町には一般人でありながら銃を持った人間が数多く徘徊し、

しかもその銃を何かの拍子で発砲し、そして警官に射殺されていたりします。

 

ある時なんか道を歩いていたら坂の上から血が流れてきたため、

「何かあったのか?」と思ってそっちのほうを見たら、

そこには女性の死体が転がっていたなんてこともありました。

 

しかもそんな町に転がった死体を見た一般人の反応もこれまたクレイジーで、

逃げたりゲロを吐いたりとかならまだ普通ですが、

中にはその死体を見て手を叩きながら喜ぶ者やら、

さらにはその死体にガンガン蹴りを入れている者までいたりしました。

 

ホントに何なんですかこの町は……。

ホントに何なんでしょうかこの町の住人は……。

 

ホントにまったくクレイジーすぎますよ……。

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

さて、そんなことを考えながら歩いているうちに、ついに図書館まで到着しました。

そして「本の返却窓口はどこだろうなあ」などと探していると、

どうやらここにも抗議団体がいるご様子

 

「ゲームはともかく図書館の何に抗議するんだよ?」とか思っていたら彼らは、

「木を切るなー! 本を燃やせー!」などとシュプレヒコールを上げております。

 

まったく、人類の文明まで否定する気ですかアンタらは。

とにかくそんなバカどもは無視して本を返しに行くことにします。

 

 

 

……って、またどうせ本返した後にイベントシーンがあるんだろ。

そして銃を手にしたさっきの抗議団体と戦うことになるんだろ。

もう解ってる。解ってるっつーの。

 

 

 

……と、俺が本を返し終わると、予想通りイベントシーンに突入しました。

 

そして俺の予想通り抗議団体のところへと場面が移り、

そして予想通り抗議団体はガソリンを手に図書館の中へ……、

 

 

……って、何? ガソリン?

 

 

 

図書館大炎上

 

 

 

イベントシーンが終わってみると、もう辺りはすっかり火の海です。

 

この情景には思わず焚書坑儒という言葉頭をよぎりましたが、

あの〜、もうこれ毎度毎度のことですけど、どうしてこのゲームはいつもいつも、

俺以外のヤツが俺よりもすごい犯罪をしますか?

 

 

結局その後俺は、燃え盛る図書館から脱出しつつ、

しかも律儀にここに残って俺を襲ってくる抗議団体メンバーと戦いつつ、

さらについうっかり火の中に入ってしまいそれをオシッコで消火しつつ、

なんとか脱出し、見事お使いを達成することが出来ました。

 

 

つーか、図書館が燃えて本の返却も何もないと思いますが

 

 

 

 

……さて、これにて2日目のお使いも全て終了です。

 

そして家に戻れば2日目が終了し、この後3日目、4日目、5日目と、

お使いはまだまだ続くのですが、俺のお使いはここで終わりにしたいと思います。

 

つーか、もう疲れました

 

 

 

 

では、そろそろこのレビューも終わりにいたしましょう。

……さて今回はこんなレビューとなりましたが、今回俺が紹介したポスタル2のお話は、

あくまでプレイの一例にすぎません。

 

このゲームにおいてプレイヤーは、如何ようにも行動することが出来るのです。

それこそパレードをイベント前に殺すことだって十分に可能なのです。

 

狂気に満ちたこの町で、出来るだけ真面目に生きようとするのか、

それともそれ以上の狂気を演じるのか?

それはすべてあなた次第なのです。

 

もし興味があれば、皆さんもこのポスタル2の世界を体験してみてはいかがでしょうか?

まあろくでもない世界ですけどね。

 

 

 

 

 

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