なるほど・ザ・バカゲーの祭典・出品作品 | ||
大爆笑人生劇場 大江戸日記 | ||
機種 : スーパーファミコン | ||
メーカー: タイトー | ||
ジャンル: ボードゲーム | ||
(ボ)皆さん、こんにちは。雑食ゲーマーのボンゴレーノ小坊主です。 (カ)どもども。今回は特別にアシスタントを務めさせていただく、芸無寺住職のカルボナーラ和尚ですじゃ。 (ボ)和尚様、今回は僕たち二人で進めていきますので、よろしくお願いしますね。 (カ)うむ、こちらこそよろしくのう。 (ボ)さて、今日は「バカゲーの紹介」と言う事なので、僕はコレを持ってきました。 |
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(カ)なになに・・・『大爆笑人生劇場 大江戸日記』とな。 (ボ)えぇ。うちの押し入れに溢れかえっている積みゲーの中から発掘してきました。 (カ)ほぅ、わざわざそれを選んだという事は、そんなにお気に入りなのか? (ボ)・・・まぁ、色々な意味で。 (カ)・・・なんじゃ、いまの間は? (ボ)やってみれば解りますよ。それより和尚様は、このシリーズを遊んだ事はありますか? (カ)うむ。アルカノイドが燃えたのう。 (ボ)古いですねぇ〜それってもしかして、ファミコンの一作目じゃないんですか? (カ)大学生活の恋愛を描いたシリーズもあったかのう。 (ボ)それ、ココナッツジャパンのバッタモンでしょ! (カ)ふむふむ、モンタージュで自分の顔を作るのもシリーズ通して同じじゃのう。 |
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(ボ)まぁ、その方がプレイヤーは思い入れもあるし。 (カ)その名のとおり、江戸時代が舞台なのじゃな。あとは基本的に今までのシリーズと同じか。 |
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(ボ)所持金が最初からインフレ起こしていて、団子代が1本5万両とかなっているのがシュールですけどね。 |
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(カ)世界恐慌時におけるドイツ並の物価みたいじゃのう。 (ボ)それだけの価値があるのかも知れませんよ。なにせ、わざわざ「名物のみたらしだんご」と言っている訳だし。 (カ)む、このゲームでは服を着替えることができるのか? |
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(ボ)えぇ、装備している衣服によって、パラメータが上下するんですよ。このゲームではパラメータがイベントに大きく関わってくるので、結構重要ですね。 (カ)と、言うことは中身がパープリンでも着飾っていればそこそこの人生を歩めるという事じゃな。 (ボ)人生において、身だしなみが大切という教訓ですかねぇ。 (カ)ううむ、ある意味真理かもしれんのう。 (カ)ところでボンゴレーノよ。おぬし、このゲームの何処がバカゲーだというのじゃ?ワシにはいたって普通のゲームにしか思えんが。 (ボ)あわてない、あわてない。今はまだ子供時代ですからね。このゲームは大人になってからが真骨頂なんですよ。 (カ)ふむ、しばしゲームを進めるかのう。 |
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(カ)お、ゴールか。 (ボ)このゲームではそれぞれの町で誰かがゴールした時点で、トップの者には現金がプラス、一番ビリの者にはマイナスのペナルティですね。 (カ)まだ最初の方のせいか、大して影響は無いのう。 |
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(ボ)さぁ、いよいよ大人になりましたよぉ。 (カ)おぬし、なんか嬉しそうだぞ。 (ボ)今までのは所詮、肩慣らしですからね。ここからが人生、真骨頂ですよ。 (カ)ううむ、よく判らんがとにかく見させてもらうぞ。 (カ)お、ハートマークのところに止まったぞ。デートじゃな。 (ボ)えぇ、今回は温泉へデートですね。 |
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(カ)いきなり温泉だと!しかも、混浴ではないのか!? (ボ)そりゃ、それが目的で温泉に来ているのでしょうし。 (カ)し、しかも別のデートでは、女性を宿屋に連れ込んでエッチしておるではないか! |
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(カ)こ、こんなの子供の教育に悪いのでしないか? (ボ)・・・そんな事で驚いていたら、このゲームはやっていられませんよ・・・ (カ)お、とら先生が結婚したぞい。 |
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(ボ)えぇ、マップでハートのマスに止まったら、恋愛イベントが発生するんですよ。で、マークがハートマークが20個以上になると結婚できるんですよ。 (カ)・・・おい・・・ (ボ)はい? (カ)・・・いま、「資産がどうとか」とメッセージが流れていたような・・・ (ボ)あぁ、このゲームでは結婚すると相手の資産を自分のものにする事が出来るんですよ。 (カ)それってもしや・・・ (ボ)そう、このゲームでは相手の資産目当てで結婚するのです。 (カ)な、なんという・・・このゲームでは愛は存在しないのか? (ボ)ありますよ。かなりすさんだ愛ですけど。 (カ)・・・ボンゴレーノよ。 (ボ)今度はなんですか? (カ)いま、とら先生が奥方と違う女性とデートしていたようだが・・・ (ボ)そうですねぇ。 (カ)そ、そんな事許されるのか? (ボ)許されるんじゃないですか?なんと言っても江戸時代だし。 (カ)そ、それは違うと思うぞ。・・・って待て〜い! (ボ)何なんですか?いきなり大声を上げて。 (カ)この「愛人にする」ってなんじゃ〜! |
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(ボ)プレイヤーが既婚者で、もしも別の異性とのハートマークが20個を越えた場合には、その人を愛人にできるんですよ。 (カ)それって、もしや・・・ (ボ)はい。愛人の資産を自分のものにする事が出来ます。 (カ)な、なんちゅうゲームじゃ。これは本当にスーパーファミコンのゲームなのか? (ボ)まぁまぁ、江戸時代の大奥なんて公然の愛人部屋じゃないですか。 (カ)そりゃまぁ、そうだが・・・ (ボ)ちなみに、愛人とデートを重ねて奥さん(または旦那)をほったらかしにするとハートマークが下がり続け、10以下になると離婚になりますね。 (カ)まぁ、当然の事じゃろうて。 (ボ)さらに慰謝料が取られて、資産的にかなりのダメージとなります。 (カ)まさに自業自得じゃのう。 (カ)そういえばこのゲーム、温泉とかの物件が買ったりもできるのじゃな。『桃太郎電鉄』みたいじゃのう。 |
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(ボ)えぇ、色々な資産を購入する事で利益を生む事が出来ます。それこそ養鶏から国まで。 (カ)国? (ボ)えぇ。要するにお金さえだせば領主様になれる訳です。で、年貢率を設定すれば、一定周期毎に年貢が収入になる訳です。 (カ)金が金を生む訳か。資本主義色バリバリのゲームじゃのう。ちなみに、一番安い国でいくらぐらいかかるのじゃ? (ボ)一番安い国だと1億両ですね。 |
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(カ)1億? (ボ)はい。 (カ)さっき、2人の子供が食べた団子代として出費したのはいくらだった? (ボ)たしか10本食べて50万両だったと・・・ (カ)つまり1人5本で25万両として・・・、団子400人分で国が買えるんかい! (ボ)まぁ、ぶっちゃけて言うとそうですな。 (カ)「そうですな」っておぬし、その国の民は団子400人分の価値しかないというのか? (ボ)ないんでしょうなぁ。団子はそのまま美味しく食べれるし、年貢が高いだのと文句言わないし。 (カ)そんな事で国を立派に治める事が・・・おおおぉぉ! (ボ)もう、さっきからいちいち何なんですか? (カ)こいつ、生まれた子供を奉公に出して手付金を貰いおったぞ! |
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(ボ)あぁ、それが何か? (カ)別に生活に不自由しておらんのに、何故わざわざ奉公に出すのじゃ? (ボ)このゲームではそうやって金を稼ぐからですよ。子供が奉公先から仕送りしてくれるし。子供が出世すればさらに仕送りアップだし。 |
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(カ)国の宝である子供を金づる扱いとは!一体何だと思っておるのじゃ! (ボ)その国だって、しょせん団子400人分じゃないですか。他のゲームと違って、生まれた時に祝い金を貰うだけが能じゃないですよ。 (カ)国を持つようになったのはよいが、国同士の戦が多いのう。これでは江戸時代ではなく戦国時代ではないか。 |
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(ボ)しかし戦に勝ったら相手の国を奪い取れるから便利ですよ。勝負は「小判拾い」とか「腰元着物脱がせ」などのミニゲームで勝負ですからね。 |
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(カ)そんな勝負で領主がコロコロ変わるなど嫌なものじゃのう。それにしても・・・ (ボ)・・・今度はなんです? (カ)武士でもないのに金さえあれば大名になれるというのは、かなり違和感があるのう。 (ボ)まぁ、夢があって良いじゃないですか。アメリカンサクセスドリーム並の成り上がりで。 (カ)江戸時代にこれほど似合わん言葉も無いわい。 (ボ)色々ありましたが、とうとう終了ですね。 |
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(カ)・・・ほんとに色々あったのう。 (ボ)なに神妙な顔しているんですか。 (カ)このゲームな、ワシが親だったら絶対子供にはやらせたくないのう。 (ボ)まぁまぁ、タイトーという会社の、進むべき方向性の見失いっぷりが良く判るゲームで僕は好きですよ。 (カ)ひねくれておるのう。まぁ、このゲームは「進行方向が固定されている『桃太郎電鉄』」と言った感じじゃのう。それもかなりインモラルな。 (ボ)エンディングでその後の人生が出てくるのも楽しいですね。かなりこじつけっぽいですけど。 |
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(カ)まぁ、なんにせよ万人受けはしないゲームじゃろうのう。と、言うより万人受けして欲しくないわい。 (ボ)しかし、綺麗事ばかり述べて汚いものを多い隠すゲームより、よっぽど楽しいですよ。「これぞまさに江戸時代の真実!」と言う事で。 (カ)それ、絶対違うぞ。 (ボ)皆さんも中古シッョプなんかでこのゲームを見かけたら、ぜひ買ってプレイして下さいね。お金の為なら手段を選ばない、金色夜叉な人生を体験できますから。 (カ)うぅ、あまり良識ある大人の立場としてはオススメ出来ないがのう。まぁ、ゲームだと割り切って楽しんでくれい。 (ボ)それでは皆さん、また何処かでお会いしましょう。 (カ)さらばじゃ! |
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