〜なるほど・ザ・バカゲーの祭典 決勝用レビュー




泣きなさーいー♪笑いーなーさーいー(トチ狂いっぷりに)


ただいま、締切り1日前。

今まで書いていたレビューを没にし、新しいレビューをこうして書いている状態です。

終わるかな?



今回紹介するのは「ドラッグ・オン・ドラグーン」

メーカーは今では泣く子も唾を吐くスクウェア・エニックスです。

あーそういや合併当初は、


すこおる は メガンテを唱えた!



リノア は くだけちった!



すこおる は ちからつきた・・・ 




と素敵なRPGが出ることを期待してたんですが、

蓋を開けてみれば、良い評判はあまり聞きませんねぇ・・・。

それぞれ単色だと個性的で綺麗だけども、 それを考えなしに混ぜたらどどめ色になっちゃったみたいな感じですね。

ドラゴンクエスト8・インターナショナルなんて出しそうで不安です。

頼むから、最初から完全版出してくれ。



ゲーム自体は、3Dアクション&シューティング

地上戦と空中戦の2つを場面によって交互に進めていくことになります。

地上戦は、ほぼ真・三国無双まんま。

群がる敵をバッタバッタと切り倒していくという、至って普通な内容。

真・三国無双と違う点は、ドラゴンに乗って敵を虫けら同然に焼き払える事です。

ボタンひとつで、ドラゴンをよびよせライドオン!

後は、「消毒だぁ〜!」と叫びながら戦場を飛び回り、ファイアーブレスで思うさま敵を燃やせます。

ただ、気をつけなければならない事は、弓矢4・5発でドラゴンが尻尾巻いて逃げちゃうことでしょうか。



空中戦は、パンツァードラグーンもどき。

ドラゴンの背に乗って空を駆け回り、敵を殲滅していくことになります。



志は低いけど面白そうジャン!?なんて、思う方もいらっしゃるでしょう。

ははは、普通に面白かったら

某雑誌で 2003年度超クソゲートップ10に入るわけないじゃないですか。
(ちなみに面子は、「炎多留」・「くまうた」・「格闘超人」という、そうそうたるたる顔ぶれ。)

このゲームの真骨頂は、 FF8と同等かそれ以上のシナリオの電波っぷりにあるのです。

スクウェア・エニックスになってから、最初に生み出されたバカゲーとして歴史に名を残すくらいの。



キャラクターは殺人狂の主人公を筆頭に、 ブラコン・ショタコン・ネクロフィリアetc・・・と、異常者の揃い踏み。

変態国士無双と呼べる、凄まじい取り合わせ。

とはいえ、伝家の宝刀ソニーチェックで、その性癖は直接的には表現されていないのが残念です。 主人公以外(危なさbP)



驚きなのは、これらエログロ版・奇面組みたいな連中の声をあてているのが、

誰しも聞いたことのある有名どころばかり。

まず主人公とドラゴンの声が、池畑慎之介。ピーターですよ。

意外性の範疇を超えて、理解に苦しむキャスティング。

騙されたんじゃないのか、ピーター。といらぬ心配をしてしまいます。

演技の方は鬼武者さんちの金城くんより、遥かにうまかったです。



さらに注目なのはライバル役。

声をあてるは、あの唐沢敏明。

大好評放送中のドラマ「白い巨塔」に出演している、あの唐沢敏明ですよ。

有名俳優が、ゲームの声を当てるなんて話題性抜群ですよね!

エンドクレジット見るまで、ぜんぜん知りませんでしたけどね。

普通は、こういった有名俳優を使う場合、思いっきり宣伝文句にしてもよさそうなものですが・・・

広報は唐沢じゃガキは寄ってこねぇとでも、判断したのでしょうか。

失礼な事を考えますね。俺が。



役どころとしては、主人公の妹「フリアエ」の許婚なのですが、彼女のシスコンっぷりに嫉妬のあまり、主人公の元から誘拐。

お約束どおり敵に回ります。おお、美味しい役ですね。

ただ、最終的に化け物になったフリアエにぶっ殺されたり、戦いの最中に

「フリアエフリアエフリアエフリッフリッフリッフッリッアッエッ」と叫び、

自らが白い巨塔に運び込まれそうな程に壊れたりと、ろくな扱いではありません。

唐沢ファンは、泣き叫ぶこと確実です。

開発関係者にファンからカミソリが届かないことを祈ります。



脇を固めるのも、山寺宏一と林原めぐみという実力は揃い。

さすがスクウェア・エニックス!豪華すぎる面子です。

なぜ、彼らがこの仕事を引き受けたのか不思議でしょうがありません。金か?

直に彼らに聞いても、その理由は墓まで持っていかれそうです。



ストーリーは、悪い帝国を打倒し攫われた女神(妹)を救出という手垢まみれな展開。

しかし終盤、すべてが軋みを立ててぶっ壊れます。

このゲーム、進め方によって話が分岐していくのですが、

難しい条件になればなるほど、プレイヤーに脱糞もの展開をプレゼントしてくれます。



簡単にいけるルートでさえ、ラスボスがドズル声の巨大な幼女(ビグザム!?)だったり

「キェエエエー!」と奇声を発しながら空を飛び回る妹だったりと、

最新技術を使っての嫌がらせめいたものばかり。

これでシナリオ担当が、「びっくりするような驚愕の展開だろ?」とかにやけてたら、

ケツの穴にザ・ガッツ(全編が驚愕の展開) を詰め込んでやるところですが、 これはまだまだ序の口なのです。



ゲームのクライマックス。

体長3メートルほどの空飛ぶ赤子が大量発生して、襲ってきます。

そこら中うようよ漂う赤子とドラゴンとの空中戦は、まさに悪夢。

赤子放ってくるレーザーを旋回してよけ、ファイアーブレスを放つ!

「オンギャー」と悲鳴をあげて、燃える赤子。

うわあ・・・。

最近のゲームは、子供が殺されたりする場面は極力カットされてるものですが、これはモロですよ。

「これは人の形をしてるけど人間じゃないですよ?」とでも言っておけば、OKなんでしょうか。

いかすぜ、ソニーチェック!節穴だ!



鉄人28号は、使う人次第で善にも悪にもなるってどっかで聞いたことがありますが、 CGムービーにも同じ事がいえると思います。

時には感動すら与えてくれる、CGムービーによる演出・・・

そんなCGムービーも 常に世界がピンク色に見えてるような人間が作ると、すさまじいトラウマを植え付けてくれます。



ははは、まさか仲間達が赤子に食われるなんて!すげぇや!



・・・馬鹿野郎。(泣きながら)



ちなみに、真のエンディングというものが有り、

それを見るには何十種類とある武器をコンプリートせねばならないという大変さなんですが・・・

見ないでいるほうが、このゲームはバカゲーとして楽しめます。

空中戦も操作に癖がありますが、慣れれば結構楽しいですしね。

それに見てしまえば、きっとドラッグ・オブ・ドラグーンのソフトが一つ、 この世から消えることになりますから。

それでも見てみたいという人は自己責任で。

その呆然とすること請け合いなオチに、人間不信になるかもしれませんが。





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